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運転免許証の一人旅のレビュー・感想・評価

運転免許証(1988年製作の映画)
5.0
グレッグ・ビーマン監督作。

ヒロインを演じたヘザー・グレアムの本格的な映画デビュー作となった80年代青春コメディの快作で、無免許で車を乗り回す高校生が巻き起こす騒動を描いています。

運転免許の学科試験に落ちてしまった16歳の男子高校生:レスが、祖父の大切なキャデラックを勝手に拝借して意中のヒロインとの初デートに出掛け、やがて合流した男友達と夜の街に繰り出すが、そんな中思いもよらぬハプニングが彼らを待ち受けていて―という“無免許コメディ”で、ベロベロに酔っ払ってしまったヒロインをトランクに押し込んだまま繰り広げる一夜の大騒動を、カーアクション映画も真っ青の公道暴走シーンを盛り込みつつコミカルに活写しています。

ハイウェイで衝突事故を起こしそうになったり、暴走族の愛車に傷をつけてその場から全力逃走したり、キャデラックを盗んだ酔っ払いオヤジを命懸けで追いかけたり…と次から次に巻き起こる数々のハプニングへの対応に悪戦苦闘する少年達の一夜を描いた痛快青春コメディで、傷一つつけずガレージにそっと戻しておくはずだったのに、いつの間にか傷&凹みだらけになっていくキャデラックの見るも無残な姿に笑いが込み上げてきます。

共に子役として80年代に人気を博したコリー・ハイム&コリー・フェルドマンのWコリーが暴走の青春一夜を共有する高校生を好演していて、主人公レスが憧れる美人ヒロインを当時18歳のヘザー・グレアムがキュートに演じています。
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