三四郎

ひめゆりの塔の三四郎のレビュー・感想・評価

ひめゆりの塔(1953年製作の映画)
4.2
戦争映画の中でも名作と言えるだろう。最後まで引きつけられ、深く心打つ作品だった。
昨夜『女の園』(1954年・木下惠介監督)を再見し、やはり心揺さぶる感動があったが、この『ひめゆりの塔』も丁寧に丁寧に描かれていて、鑑賞後、いい作品に出会えたとしみじみと感じた。
最初は明るく美しく歌を歌っていた女学生たちから歌声が消えていく。しかしそれでも最後まで、彼女たちは青空や太陽に目を輝かせ希望を抱きながら、残された僅かな青春を精一杯生きようとしていた。
『二十四の瞳』、『女の園』、『ひめゆりの塔』など、学校教育の場で若い世代に見せるべき映画だ。そう思わずにはいられない。


この作品が1953年度の興行収入第1位の大ヒットだったこと、キネマ旬報ベストテン第7位にランクインしていたこと…全く知らなかった。
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