ひめゆりの塔の作品情報・感想・評価・動画配信

「ひめゆりの塔」に投稿された感想・評価

ChieP

ChiePの感想・評価

3.6
【映画から戦争を学ぶ記録用】
◆沖縄戦争/日本女学生看護部隊。

悲惨な中でも、ささやかな楽しみを
見つけ。明るく歌ったり、笑ったり。
苦しく悲しい場面よりも、楽しそうな
シーンの方が印象に残った。

終戦(敗戦)から、わずか8年後の作品で。
そんな日本人の精神力の強さ。
それが凄い。
沖縄戦の悲惨さは凄まじい。それを映像で観たくて観賞した。
かなり前の作品だけあって、今では観れないような悲惨な描写もたくさんあり、悲惨さが伝わってきた。
A

Aの感想・評価

-
脚本:水木洋子
舛田版と比較するため鑑賞。わたしはこっちの方が好きかな。
まず舛田版では卒業式にたどり着くのに1時間かけたのに対し、こちらでは最初からひめゆり部隊として収集を掛けられる少女たちのシーンで始まる。観客への信頼から生まれる圧倒的にスマートな作劇。さすが。。
それと舛田版では巧妙に遠ざけられていた生理の描写があったのはよかった。あと舛田版では何度も出てくる歌唱シーンの殆どが唱歌で申し訳程度に一、二曲沖縄民謡だったのに対し、今井版では唱歌ばかりでなく沖縄民謡もちゃんと盛り込まれていたのもリスペクトを感じた。(調べたら実際に当時ふるさとを歌っていたらしい)
magoーtk

magoーtkの感想・評価

3.4
戦後まもなくの映画。おそらくかなりリアルなのだろう。実はひめゆりの悲劇については今までよく知らなかったので勉強になった。戦争はいけない。
こんな現実があったことは事実。沖縄戦のことを知らない人にはもってこいの映画ではないでしょうか。
三四郎

三四郎の感想・評価

4.2
戦争映画の中でも名作と言えるだろう。最後まで引きつけられ、深く心打つ作品だった。
昨夜『女の園』(1954年・木下惠介監督)を再見し、やはり心揺さぶる感動があったが、この『ひめゆりの塔』も丁寧に丁寧に描かれていて、鑑賞後、いい作品に出会えたとしみじみと感じた。
最初は明るく美しく歌を歌っていた女学生たちから歌声が消えていく。しかしそれでも最後まで、彼女たちは青空や太陽に目を輝かせ希望を抱きながら、残された僅かな青春を精一杯生きようとしていた。
『二十四の瞳』、『女の園』、『ひめゆりの塔』など、学校教育の場で若い世代に見せるべき映画だ。そう思わずにはいられない。


この作品が1953年度の興行収入第1位の大ヒットだったこと、キネマ旬報ベストテン第7位にランクインしていたこと…全く知らなかった。

このレビューはネタバレを含みます

女生徒達が、兵隊が持っていた青酸カリをいいものって言いながら欲しがる姿がいたたまれない・・・

2時間辛いシーンが多く続くけど、現実はこの見てる側の辛さでは計り知れない辛さが何日も続いていたんだよな。。。

どこまでが史実なのかわからないけど、こんな苦しい中でも歌や踊りで辛さを吹き飛ばそうとする女生徒の強さも凄いです。
shiho

shihoの感想・評価

3.7
ひめゆり学徒隊の悲劇は、第二次世界大戦下で日本国民が受けた被害、または国内で唯一戦場となった沖縄戦での地獄の一つに過ぎません。

少し前、人生初の沖縄旅行に行ってきました。気候も文化も違う沖縄の地、楽しかったです(*^^*)!
沖縄に行く時は必ず行こうと決めていたひめゆりの塔と平和記念館にも行ってきました。
本当は予習で今作を観ようかと思っていたんだけど、やはり知識を入れ過ぎない方が良いかと思い、本である程度情報を入れてから行ってきて、帰ってきてから観ました。

沖縄戦のおおまかな内容は本で読んたり学校で勉強していたので、平和祈念資料館よりもひめゆりの女学生達と教員達の資料の方が、より個に迫って身近に感じました。

なんというか、「なんて無駄なことをしてこんなに沢山、死なせたんだろう」とやるせなくなりました。
突然ですが皆さん、戦争の犠牲者の遺体の写真って見たことありますか?
グロ目的でも好奇心でもなく資料などでですが、それまでは血が巡って息をしていたろうに、もう糸が切れた人形のように折り重って死んでいる人々を見ると、私はひたすらに虚しさと物悲しさを感じます。

ひめゆりも平和祈念館も、最後の方の部屋には生存者の体験談が書かれた大きな本がたくさん展示されています。
やはり生の声はどんな資料よりも多くを語ります。時間の関係で全部は読み切れなかったのですが、ひめゆり学徒隊の生存者の体験談で、「(負傷した兵隊たちは)亡くなる時には皆、お母さんって言って死ぬんです。日本国万歳なんて誰も言わなかった」という文には涙が出ました。

さて、やっとここから映画のレビューです(笑)
よりリアルに迫ったもので近所のツタヤにあるもの、でフィルマのレビューを読んでこれにしました。
戦後わりとすぐ作られた映画なので、画質は悪い、何言ってんだかわからない部分が多いのに字幕もついてない、白黒。
とりあえず言ってることは三分の一くらいしか聞き取れないので後は雰囲気で読み取れ!って感じ。
ひめゆり学徒隊の結成の(校庭に生徒達が集められ、校長が「いよいよお国のために役に立つ時が来た。女子師範、第一高の生徒として、恥じない働きをするように…」と話す)シーン、追い詰められた南部で、放り投げるように無責任な解散宣言をされるシーンはきちんとあったので良かったかな。
もう彼女達の行く末を知っているので、看護に当たる地に向かうひめゆり学徒隊の列は、「死への行進」のようで恐ろしさを感じました。


これを観てる時は、やはり作り物だという意識が強く出てしまって「ロケ大変だったろうな」とか「本当にこんな事したのかな」とか思いながらほぼ無感情でした。
泣き所がないんです。死ぬ時はあっさり死んでしまう。無です。
泣かせる演出もないし、物凄く痛かったり辛かったり残酷な部分をクローズアップして見せてはいない。
でも、きっと彼女達は、というかこの時の戦時下にあった国民達は、この状況に慣れてしまっていたんだろうなと。

意外に皆元気よく、笑って話すし、仕事もやるしかないって感じでやるし。
本当にこうだったかは分かりませんが、
修学旅行で原爆投下のあった広島の生存者の方のお話を伺った中で、「馬のお腹が破裂して内臓が出て死んでいた。私は友達とそれを見てケラケラ笑っていた」というのを思い出しました。
死があまりにも近くにあり過ぎて、当たり前になってしまっていたんだろうと思います。
なんて哀れで不憫なことでしょう…。
人って、大きな災害やパニックに合った時泣いたり叫んだりしないって言いますよね。

シェイクスピアの悲劇の一つ「ハムレット」では、「生きるべきか死ぬべきか」という台詞があります。しかしこの沖縄戦では、日本兵も現地の人々も、死ぬしかなかったのです。
国が捕虜になる事を許さなかったからです。負けるのなら国と共に心中しなければいけなかった。そんな馬鹿な世界があったのです。

ひめゆりの塔や祈念館のある沖縄の南部、糸満市はすごく綺麗なところで、空も海も見えて、緑も豊かで。ここに弾丸の雨が降り注いだなんて…と途方に暮れる思いがしました。

これらの資料館や解説本、今作から私が学び思ったことは、「自由とは選択出来ることだ」ということです。
会社がブラックだったら辞めればいいし、学校でいじめられてどうしようもなかったら行かなければいいんです。
生まれや環境の差はあっても、逃げる選択は絶対に出来るし、自分で決めることが出来ることが、幸せなことなんだと思います。
(逃げちゃダメな時もあるけどね!笑
でも人生からのペイルアウトだけはしないでほしいと思う。)

そして、何も分からないままボーっと国の言いなりになってはいけない。きちんと国民が政治に関心と知識を持って見張らなければいけないということです。

戦時はたいへんだったな〜では済まされない。今も地球のどこかでは理不尽に土地が蹂躙され、命が奪われています。
あまりに辛くていつもそういうニュースから出来るだけ目を背けてきたけど、小さな個人にも出来ることは、まず知ろうとすること、人類の過ちから学んで自分の価値観を持つことだと思いました。

というわけで、映画のレビューというよりは「沖縄戦を学んで」の作文みたいになっちゃいましたが(笑)、今作は資料として観るには情報量に欠ける(ていうか分かりづらい)ので、きちんと本等で情報を入れてからあの時代の空気を見るためとしてなら有用かと思います。
(今作の点数はあくまで映画作品・資料価値としてつけました。)
あとは沖縄に行く際にはぜひ、ひめゆりと平和祈念公園には足を運んで下さい。おわり。


参考資料:「新沖縄修学旅行」(高文研)
松田正己・松本剛・目崎茂和著

戦争は人を人でなくし、一人がちっぽけな存在として扱われ、誰もが本当のことを忘れる。
ストーリーはみんな知ってるので割愛。

作りとして、昔の日本映画特有というのか、引きの絵で物語が脚本通り淡々と進んでいく感じで、退屈です。

もう少し撮り方の技術が進んでれば、役者のアップをもっと挟んで緊張感なり、感動なり演出できると思うのですが。

唯一良いなと思ったのは、女の先生、女の子たちが水浴びするシーンで、そこは女優のアップが映し出され、綺麗だなと思いました。

最後も玉砕というのか、全員死んで終わるのですが、もうちょっと人物の感情なり演出できれば良いのになと思いました。

まあ、歴史的資料というんでしょうかね。そういった価値を含めて3点です。
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