矢吹健を称える会

暴(や)る!の矢吹健を称える会のレビュー・感想・評価

暴(や)る!(1978年製作の映画)
3.2
 長谷部安春監督の他作品と同様のえらく抽象的な物語で、八城夏子がとにかくあらゆる男たちから、いたるところで犯されまくる。しかし不条理展開のなかにある種の寓話性を感じさせる『襲う!!』とか『レイプ25時 暴姦』に比べると、ちょっとこちらはとりとめがなさすぎるように思う。強姦しようとして輪姦されちゃうおじさんやレイプしておいて治療費請求おじさんなど各種珍キャラが入り乱れる後半が面白い。
 しかし驚かされたのは最後のエンドロールで、まあ『レイプ25時 暴姦』とかと似ているっちゃ似ているんだけど、痺れるセンス。あそこで終わっても全然良かったのに(そこも惜しい)。