とにかく画面が嫌。キラい。オープニングから無駄に揺れているし、なんかぼやーっとした(彩度を抑えた)人工的な画調も、ピントがぼけるのも、いちいち気持ち悪いと思わずにいられない。もちろん好みの問題ではあ>>続きを読む
そつなく的確に映し出される、オープニングのカーチェイスが傑作。『ベイビー・ドライバー』なんか目じゃない(比較するために改めて見直した)。さんざん爆走したあとに、坂道をそろそろ下りるあの緩急! 踏切を>>続きを読む
描かれる恋愛も権謀も、そもそも世界観そのものも、全部幼稚だが、まあハッピーエンドは嫌いではない。しかし、アニメ世界名作劇場みたいなフォーマットで、長いスパンで描いたほうが絶対もっと良くなっただろうな>>続きを読む
人並以上には映画を見ているつもりだが、主演の小沢仁志という役者を見た覚えが、ほとんどない。しかしこの手の暴力映画は好みだし、監督が『ベイビーわるきゅーれ』のアクション監督と聞いて俄然興味が沸いた。そ>>続きを読む
KAI氏とのファーストコンタクトから、どう好意的にとらえようと試みようが、フリークアウトしてる人にしか見えないので笑ってしまった。メーター振り切ったときの窪塚洋介に近い。こんな人を、いくらバズってい>>続きを読む
冒頭のそっけないヴァイオレンスでちょっと期待するも、以降はおそろしく混乱した描写が続く。特に終盤のなんやこれ感は激しい。
あと音楽がダサい。
しかしポーランド映画なのになぜ全編英語? 調べたら>>続きを読む
失明するまでの丁寧な描写で、はちゃめちゃに涙腺を刺激される。正直、前半はとめどなく落涙させられた。小雪と吉沢悠(個人的には『エキストランド』での怪演から久々の再会で、嬉しかった)が喫茶店で会話して、>>続きを読む
育てはじめたお馬ちゃんがいつの間にか4歳~になってたりと、なかなか雑なところは雑な映画で、そもそも主人公たちが調教にも乗馬にもタッチできない立場であるがゆえにそのへんの「成就」感は皆無というのも結構>>続きを読む
携帯電話を使い過ぎで、もちろん実話だから仕方ないにしても、これ面白いだろうか……と訝りつつ見ていたのだが、キャリー・マリガンとゾーイ・カザンが合流するあたりから、役者のアンサンブルでだんだんノリはじ>>続きを読む
具が多すぎて味がわからん。しかもいろんなパートを並行して描くので緊張感が途切れまくる。
ラスト10分の描写はちょっと好き。
わりと登校気味だったとはいえ不登校マインドを持っていた(持っている)者として、何度も落涙したが、しかし思った。これは、原作を読んだほうが、より心を動かされたはずだと。ただ、エンドクレジットの描写は映>>続きを読む
あらゆる点で粗雑でも、パワーを感じる。絶対に面白くしたるで的パワーを。
そもそも地下数百メートルでは地温がえらいことになるのではとか、マンションの構造どうなってるんだとか、いろいろ思いつつ、これだ>>続きを読む
滲んだ信号の点滅、海面に映る焚火。めっちゃエモいのだが、しかしこれごく個人的な好みの問題で、最初から最後までちょっとムーディーに過ぎる。雰囲気に浸りすぎていると感じる。台詞も、岡山天音の努力でクサさ>>続きを読む
映画始まってものの十数分で、ルール説明が終わりミッション開始というかなり早い展開。登場人物がどんな役職でどういう性格なのかとか全く飲み込めないままホイホイ話が進んでいく。中盤以降でやたら言及される「>>続きを読む
実は劇場で2回見ており、このたびNetflixであらためて再見。というのは、2回も見ているのに内容をちっとも覚えていなかったからで……。私はおろかな人間ゆえ、こういう駄目な映画にでも落涙してしまって>>続きを読む
ジャルジャルのコントは天才的だと思う。毎日見てます。しかし、まさかあれを映画にするとは。何をどう表現するのだろうと不思議だったのだが、実際見てみると、予想を裏切らない内容――つまり、面白くないのであ>>続きを読む
最初に電通のロゴ。なに電通が製作、そんな映画わしゃ嫌だぞいと、本編はじまるまえにもう否定姿勢になってしまったのだが、いや、よく考えられた内容で実に良かった。そしたら監督としてクレジットされた名に「佐>>続きを読む
レティーシャ・ライトとルピタ・ニョンゴが共に可愛い/カッコいい。特に前半は良い感じだが、レティーシャ・ライトがブラックパンサーのスーツを着ると途端に「サイズ間違えたコスプレ」みたいになるのが非常に残>>続きを読む
終盤は涙腺スイッチを数分に一度、激押してくるので、場内たぶん全員泣いていたと思う(むろん私も)。もちろん、泣かされる物語、イコールすぐれた映画ではないとは思うのだが、「空を見上げる」というアクション>>続きを読む
ちょっと締まりがない。山本富士子と船越英二が恋に落ちる瞬間くらいはちゃんと描いてほしい。
さすが最盛期の大映、美術や撮影は素晴らしく、高知での鰹節制作工程なども興味深く見た。しかし山本と船越が鉢合>>続きを読む
おいこら映画館、クリスマスまで上映続けろよ。約束だぞ。
本日2回目を見たが、いや本当、こんなすごい映画よく作ったなと驚きの連続……全シーンに驚きがある。追剥から首無し聖人、狐、毒きのこと幻覚、巨>>続きを読む
オープニングがアンナ・カリーナのクローズアップ――主人公が逮捕された時のものだと後に判る――だが、そこで流れるテーマ曲の短さに驚かされる。しかも顔の正面・左側・右側と、カメラの位置が変わるたびにこの>>続きを読む
楽しくないわけじゃないけれど『犯罪都市2』の「マ・ドンソクじゃないと成立しない世界」みたいなものは全く感じ取れず。むしろピアース・ブロスナンのほうが儲け役という印象。でもドウェイン・ジョンソンによる>>続きを読む
かなり都合のいい(というか、出来すぎの)展開が頻発するのだが、でも映画なんてそんなもんだと思うし、何より主題を描くにあたってこれが一番楽しいやりかたなんだから良いじゃない、という気にもなった。ミセス>>続きを読む
イメージのめざましい豊かさ……を、ショボい親子間ドラマが台無しにしていると思った。惜しくてならない。もういっそのことドラえもんでやろうや。同じ設定で。ディズニー法務部にバレたら、つまらねえ映画作るて>>続きを読む
「触れる/触れない」「可視/不可視」のルールが曖昧。まあそういう設定だから仕方ないのだが……似たシチュエーションの『天国はまだ遠い』が、そのルールを厳密に敷いたからこそ面白かったことに思いをはせてし>>続きを読む
全編ワンカットと聞いていたので、『カーター』みたいに滅茶苦茶なのかなあ、と不安になりつつ見たら、ほぼ真逆といっていい内容。なにしろ、大半のシーンでカメラは(車窓外側か、車内か、というような違いはある>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
是枝みたいな家族映画かと思ったらどんどん社会派っぽくなり、『砂の器』になり、最終的にほぼ『CURE』になるという怒涛の展開だが、それをリードする役者たち、特に妻夫木聡の悠々たる演技が素晴らしい。「差>>続きを読む
さすが脚本家が3人もクレジットされているだけあってお話は香港映画みたいにハチャメチャだし演出もアイデア不足で寂しいが、あの人を久々に見られて若干嬉しいという気持ちは否めない。しかしもうちょっとましな>>続きを読む
映画に登場する料理と、映画そのものが似通っている。つまり、悪趣味でこれ見よがしだが、あてこすり、ブラックジョークとして上等なものとはとても思えない。ただ、料理のほうは少なくとも味は良いらしい。
>>続きを読む
強烈な画面が連発する。マギー・チャンの顔面を初めて正面からとらえたショットの、痛ましいインパクトときたら。
ただの微笑ましい戯れにしか過ぎなかったはずの「練習」シーンが、凄まじい殺傷力と共に押し寄>>続きを読む
東京に着くあたりまでは、まあいろいろ違和感をおぼえつつも『君の名は。』や『天気の子』と同程度に面白い映画だと思っていたし、ユーミンべた使いはパヤオへの伝言に違いない、こういう余裕が身に着いたら人間怖>>続きを読む
いやーこれは派手に酷い。金のかかった駄作はすごいなあ。
まあ物語はともかく、役者が全く活きてなくて辛い。しかもやたらたくさん出てくる。ベガ様 a.k.a. 嶋田久作が突出していること、原田美枝子>>続きを読む
マ・ドンソク史上最強と思われる。一発一発の「重さ」の演出、そして的確なアクションの捉え方が素晴らしい。それが「射程に入ったら絶対に勝つ」という圧倒的信頼感を生んでいる。
問題はその「射程」の狭さだ>>続きを読む
安田道代の口跡が若干気になるものの、井上昭らしい、才気迸る画面が楽しい。レースの手袋が、詰めた小指を隠すためというのも、なかなかシブい設定でグッとくる。
予告編の時点では「まーたこんな映画を」なんて思っていたのだが、なぜか2日連続で見てしまった。上等だとは言えないにせよ、悪くない感触の作品だと思う。
序盤から、テキパキした話運びと落ち着いた画作りで>>続きを読む