なめるとうまい粉さんの映画レビュー・感想・評価

なめるとうまい粉

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映画(740)
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コロンバス(2017年製作の映画)

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 「コゴナダ」というのは変わった名前だなあ、アフリカかどこかの人かなあと検索してみて、そのフィルモグラフィーを見てびっくり。小津、是枝、ブレッソン、マリック、ヒッチコック、ベルイマン、ゴダール……とい>>続きを読む

風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)

3.9

 「腐海」の発生理由を人間の営為に結びつけてしまうあたり、ビミョーに作劇臭さというか、いやらしさを感じなくもないのだけれど、SF的ディティールの面白さがそれらを帳消しにする。クシャナ姫、クロトワといっ>>続きを読む

狩人の夜(1955年製作の映画)

4.4

 Blu-rayで鑑賞。画質の粗さが気になるが、改めて凄まじい珍作だと思った。その後、特典映像の『チャールズ・ロートンが「狩人の夜」を監督する (Charles Laughton Directs 'T>>続きを読む

ルース・エドガー(2019年製作の映画)

3.7

 よく「ポリコレのせいでフィクションが面白くなくなる」という意見があるが、これはそれに対する(個人的には『ズートピア』以来の)面白い反証。サスペンスとして一級品だと思う。

 ただ、出来すぎているとい
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ガールズ・トリップ(2017年製作の映画)

2.6

 映画としては三流だが、豪快な放尿シーンは素晴らしい。とにかく、ティファニー・ハディッシュ演じるディーナが縦横無尽に暴れまくっており、グレープフルーツのくだりはひどすぎて爆笑。本作でブレイクしたという>>続きを読む

泣きたい私は猫をかぶる(2020年製作の映画)

3.3

 ちょっとこういうお話とは予想していなかったので面食らってしまった。

 序盤から、高所から低所へ、低所から高所へのアクションが矢継ぎ早に繰り出される。セリフではなく、アクションでキャラクターを演出し
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ボディ・ダブル(1984年製作の映画)

1.7

 ひどい点に関しては、あまりにもひどいので言葉にならない。エド・ウッドもかくやという底抜け感である。

 メラニー・グリフィスのバカキャラだけは生き生きしていて良かったかもしれない。あいつバカキャラと
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麻薬王(2017年製作の映画)

2.7

 のっぺりした画面の感触が『ルディ・レイ・ムーア』と似ており、早々に不安を覚える。こういう「レトロ感」がいわゆる「伝記映画」にふさわしい画調なのだろうか。あと題材もそうだが、邦・洋おりまぜたポップ・ソ>>続きを読む

野獣を消せ(1969年製作の映画)

3.5

 長谷部安春のドライな暴力描写が頂点を極めたのはロマンポルノ時代(『暴行切り裂きジャック』〜『レイプ25時 暴姦』)だと思うが、本作はその路線を準備する習作のように見える。これはこれで大いにおもしろい>>続きを読む

新日本暴行暗黒史 復讐鬼(1968年製作の映画)

2.8

 「津山三十人殺し」の若松版映像化。なぜか村人が昼間っからサカりっぱなしでそこいらでセックスをしており、主人公がかたっぱしからそいつらをサーチ&デストロイしていく。うーん、いいもんです。史実(「津山三>>続きを読む

続日本暴行暗黒史 暴虐魔(1967年製作の映画)

2.5

 47人強姦してそのうち11人殺して洞窟のなかに死体並べて一緒に暮らしてた人が主人公。設定が大盛りにもほどがあるだろ。そしてその判決を聞きながら「おれじゃない……」とうわごとを言う山下治の表情からただ>>続きを読む

日本暴行暗黒史 異常者の血(1967年製作の映画)

2.6

 江戸から現代へ、エピソードを連ねながらひとつのテーマを描こうというのは、石井輝男が東映でやっていたような作風である。しかしそのテーマ、つまり「異常者の血」、「呪われた血筋」というえらく壮大かつ文学的>>続きを読む

ワンドゥギ(2011年製作の映画)

3.6

 同じ監督の『無垢なる証人』のように、本作も丁寧に作られていて、それだけでちょっと感動してしまう。そもそもキム・ユンソクみたいな――中年で、ことさら見た目がすぐれているわけでもない、そのへんにいそうな>>続きを読む

戦場のメロディ(2016年製作の映画)

2.8

 合唱シーンにはしみじみ感じ入ったし、悪い映画じゃないとは思うのだが、筋張った物語が頭に入ってこない。イム・シワンの視点、「鉤爪男」イ・ヒジュンの視点、子どもたちの視点……がごちゃごちゃになって、ドラ>>続きを読む

ファイティング・ファミリー(2019年製作の映画)

3.0

 フローレンス・ピューが絶妙。○○○○になって登場するシーンの醜さがたまらない。世の中に流通しているフローレンス・ピュ―のイメージはどちらかというとこっちのはずなのに――そこまでの描写が成功しているか>>続きを読む

二ノ国(2019年製作の映画)

2.0

 アニメ自体のクオリティは決して低くないのに、全体的に緊張感がなくて困る。

 主人公ふたりのうちハルの魅力が皆無なので参ったなあと思っていると、もう一度「二ノ国」に行こうというユウに対して「行っても
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キャリー(1976年製作の映画)

3.3

 リメイク版より断然良い。血を浴びるシーンも1回だけだし。

 リメイク版は、キャリー(クロエ・グレース・モレッツ)が超能力を発揮するとき、力をこめてふんばるかのように顔を歪める点がなんとも醜悪に感じ
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無法者の群(1939年製作の映画)

3.0

 エロール・フリンがこの上ないくらい明朗快活なヒーローを演じている。明るいのはいいが、屈託がなさすぎないか。ヒロインのオリヴィア・デ・ハヴィランドも大概で、クソバカ弟が死んだ件をいつのまにか忘れてエロ>>続きを読む

誇り高き反逆者(1958年製作の映画)

3.0

 なんか申し訳程度にアクションシーンがあってビミョーだが、本作の要は熟年といっていい年齢に差し掛かったアラン・ラッドとオリヴィア・デ・ハヴィランドの関係性だろう。ふたりが育む、友情以上恋愛未満という感>>続きを読む

キャリー(2013年製作の映画)

2.3

 オリジナルは未見ですがこれはダメだと思う。いじめもジュリアン・ムーアの狂いっぷりも全部中途半端。音楽の使い方もダラダラしている。

 クロエ・グレース・モレッツに豚の血がぶちまけられる非常に肝心なシ
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無垢なる証人(2019年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

 個人的にいくつかどうかなと感じるところもあるとはいえ、優れた脚本に誠心誠意向かいあった作品であることは否定できない。「聴覚」「記憶力」「表情」などASDの特性とされているものを盛りこみまくった作劇に>>続きを読む

金の亡者たち(2018年製作の映画)

2.4

 リュ・ジュンヨルがユ・ジテの言いなりになって株を売り買いする映画。当然ながら株の売買が映画になるわけがないので、リュ・ジョンユルのモラルの麻痺を描いてみたり、人を殺してみたり追っかけっこさせてみたり>>続きを読む

フィードバック(2019年製作の映画)

2.5

 本作の致命的な欠陥として、ラジオの生放送を本当にやってんだか全然わかんないというのがある。途中からSNSの反応を一応画面に映す(これもよくわからん)ので、ああ、放送してるんだなとわかるのだが、そもそ>>続きを読む

フラワーショウ!(2014年製作の映画)

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 『タイピスト!』的な珍競技ラブコメかと思いきや、冒頭から何やら「自然と人間の共存が云々」みたいなことをモノローグで長々説明されるのでなんだこりゃと当惑しながらそれでも見つづけたのだが、ヴァイオリニス>>続きを読む

雪暴 白頭山の死闘(2018年製作の映画)

2.5

 冒頭、チャン・チェン演じる主人公が、ヒロインに対して想いを伝えたいけど伝えられないみたいな、なんかそういう感じの描写があるのだが、これがもう演出がぎくしゃくしていて全然伝わってこない。その後の強盗た>>続きを読む

砦のガンベルト(1967年製作の映画)

2.2

 DVDで観賞。日本語字幕がなかなかにヤバく、lieutenant(中尉)を人名(「リューテナン氏」)と勘違いして表記したりしている。西部劇を見たことのない人が翻訳したのだろうか。
 まあそれ以前に元
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初恋(2020年製作の映画)

3.1

 撮影というか照明というか、画面がぼやぼやしてて全然良くないと思うのだが、まあそれも含めて三池監督の平常運転という感じ。なんならVシネ時代っぽい。
 染谷将太が笑いの要素をひとりで担っており頼もしさを
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マスカレード・ホテル(2019年製作の映画)

2.5

 観客が「木村拓哉」という人のキャラを把握していることが前提の演出をしており、まあそれは正月映画みたいなもんだから仕方ないかなとも思うのだが、初登場シーンがそのへんのおっさんにしか見えない。やっぱりも>>続きを読む

空飛ぶタイヤ(2018年製作の映画)

2.5

 クソ段取り映画。序盤なんかあまりに段取りなので、何なのかよくわからないシーンすらある。栄転後のディーン・フジオカ描写も段取りすぎてヤバい。あと遺族絡みの描写が寒すぎる。ディーン・フジオカのキャラクタ>>続きを読む

デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆(2020年製作の映画)

2.6

 やりたいことはよく理解できるのだが、お話としてだいぶハチャメチャである。しかしそれ以上に辛いのが具体的な細部の乏しさで、これだと敵役の(いびつな、とはいえそれ自体はある程度真摯なものを孕んだ)論理を>>続きを読む

悪女(1964年製作の映画)

3.6

 小川眞由美が絶品。台詞、表情、所作、発声などいちいち面白くて意識が釘付けになる。緑魔子・梅宮辰夫・高千穂ひづるのクズ三人衆もそれぞれ素晴らしく、特に辰っつぁんの出たとこ勝負な感じはあまりにも雑で、ク>>続きを読む

霧と影(1961年製作の映画)

2.8

 すごい地味。さすがに石井輝男はサービス精神があるので、何回か追いかけっこシーンとか盛りこんでくれているが、特段面白くはならない。丹波哲郎がめずらしく善玉だったりして、楽しめなくもないのだが(物語の内>>続きを読む

東方見聞録(1993年製作の映画)

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 これは酷いな。人が死んだとか死なないとかいうレベルの話ではない。

ガラスの城の約束(2017年製作の映画)

2.7

 「ガラスの城」というのはウディ・ハレルソン演じる父親が、夢想するばかりで決して実現には至らない、つまり現実からの逃避を象徴するものとして劇中何度か触れられるのだが、物語上であまり効果があるように思わ>>続きを読む

拳銃残酷物語(1964年製作の映画)

3.7

 宍戸錠のフィルモグラフィー中でことさら傑作というわけでもないとは思うのだが、しかし非常に鮮烈なシーンがあることで忘れがたい作品である。

 改めて見直すと、ガレージでの銃撃戦や、橋脚での銃撃戦の陰影
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リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

3.6

 何といっても、悲劇のヒーローにしてはお人好しで隙がありすぎるリチャード・ジュエル(ポール・ウォルター・ハウザー)の造形が面白い。ちょっと掘ると色々出てくるあたりがまた笑ってしまう。そもそもの嫌疑自体>>続きを読む

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