法一さんの映画レビュー・感想・評価

法一

法一

金にならないgameならget the hell out

リオ・コンチョス(1964年製作の映画)

3.4

 正直話はうまく飲みこめなかったのだが、冒頭のアパッチ族襲撃シーンから緊張感漂う画面でひきつける。リチャード・ブーンが捕まった牢屋でアンソニー・フランシオサと話をしていて、物音か何かがしたほうに視線を>>続きを読む

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

3.3

 こういう表現も紋切型でよくないと思うけれども、やはり脚本家の映画という感じがする。お話を進める際の強引さばかりが際立つ。いわゆる筋張った映画というやつで、どうも……まあその筋に関して言えば、それなり>>続きを読む

殺戮にいたる山岳(2016年製作の映画)

2.8

 山岳での銃撃戦にはたいへん迫力がある。着弾描写が新鮮で、この銃撃戦だけでも見て良かったと思った。
 しかし過去の因縁を描くパートが細切れに挿入されて、これがテンポを削ぐわ別段面白くないわで、非常に白
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エモ:ザ・ミュージカル(2014年製作の映画)

3.2

 主人公がジョン・キューザックを50倍弱くしたような見た目で、大丈夫かなと思いつつ泥酔しながら見たのですが、かわいい映画ですね。はぐれものの集団の中にも同調圧力があるという切なさ・辛さもそれなりにきち>>続きを読む

ハーレムにかかる月(1939年製作の映画)

2.2

 いやあこれは安いね。安すぎて感心しました。ゆっきーさんのレビューの通り、「物語を終わらせねば」という強烈な意志のもと、あらゆるキャラクターが、あらゆる設定が置いてきぼりのまま、ガンガン話が進む。……>>続きを読む

博徒一家(1970年製作の映画)

2.9

 『博奕打ち 総長一家』の二番煎じといった設定だが、筋を追ってるだけという感じだ。後半になると話もおなじみのパターンに突入し、渡辺文雄が自分から人斬ったりしはじめてガバガバになる。討ち入りシーン(雪が>>続きを読む

鎖につながれた女たち(1943年製作の映画)

3.2

・車が異様に速い
・リタと映画好きの元恋人が面会するみょうちくりんな部屋
・主人公が所長の部屋から文書を盗み出すシーンの女看守が超怖い
・気弱おっさんのあまりに唐突な叛意とその後の変貌

 以上4点、
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荊棘の秘密(2016年製作の映画)

2.7

 脚本を手がけたパク・チャヌクの頭のおかしさがよく出た一本だと思う。とにかく怒涛のツイストなのだが、あんまりにぶんまわされるので中盤あたりから何が問題だったのかよくわからなくなってくるし、そもそもどう>>続きを読む

今夜、ロマンス劇場で(2018年製作の映画)

2.8

 序盤、カラーの画面の中、CG処理で綾瀬はるかのみ唯一モノクロで描かれる。これは新鮮なヴィジュアルだなあと感心した。すぐメイクを覚えてカラーの外見になってしまうのが残念(雨が降るシーンがあったが、メイ>>続きを読む

マンハント(2018年製作の映画)

2.6

 クソダサい。全篇ダサい。

 エフェクトを多用したスタイリッシュ編集がダサい。許しがたいレベルでダサい。ことごとく不要なうえにガチャガチャした画面になって猛烈にダサい。鳩を出したい気持ちはわかった。
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君よ憤怒の河を渉れ(1976年製作の映画)

2.7

 どう考えても長すぎるし、ヒロインが中野良子というのがピンと来ないのだが、高倉健の逃亡パターンの面白さは否定しがたい。ズッコケにも程がある音楽も途中から投げやりな魅力を放ちはじめる。

26年(2012年製作の映画)

2.5

 最初のアニメ・パートの残虐描写は光州事件なるものの衝撃をわかりやすく伝えてくれていると思うし、チン・グ(母親に切られて傷跡がつくというのが良い)やハン・ヘジンらの佇まいもいい感じで、その後を期待させ>>続きを読む

真人間(1938年製作の映画)

3.9

 素晴らしいド珍作。『ムーンライズ』を思い出す。

グッド・タイム(2017年製作の映画)

2.8

 カメラが近すぎる&不快な人・物しか出てこない。

 というのも、全て意図されたものなのだろう。確かに酩酊感はある――ストロングゼロと相性のいい映画だと思う。素面で見たぼくが間違ってました。

アメリカの悲劇(1931年製作の映画)

3.2

 『陽のあたる場所』で有名な作品の、第1回映画化だが……変なリズムの映画だ。水辺のイメージが素晴らしい一方で、終盤30分(実質3分の1)を占める法廷パートはかなり退屈だったりする。
 まあとにかく、シ
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街の天使(1928年製作の映画)

3.9

 前回見たときも何かが引っかかって、『第七天国』や『幸運の星』ほど感動しなかったのだが、今回あらためて見て思ったのは、チャールズ・ファレルがジャネット・ゲイナーを「許す」というのに、どうも違和感をおぼ>>続きを読む

SECURITY/セキュリティ(2016年製作の映画)

3.4

 これは拾い物じゃないですか。

 当初はアントニオ・バンデラスの佇まいにもリアルなくたびれがあり、そうか退役軍人か、心的外傷か……などとこちらも姿勢を正して見ていたのだが、主人公のモーテルのシーンあ
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女は冷たい嘘をつく(2016年製作の映画)

3.0

 序盤はお母さんがだいぶ必死でアクションするので『最後まで行く』の再来かと期待したのだが、バンバン失速。男が全員クズというのはすがすがしい。

キラー・セッション(2017年製作の映画)

3.2

 悪くない映画だと思うのだが、キャラクター描写におけるウェイトの置き方が間違っているようにも思う。さして面白くもない刑事パートに時間を割きすぎだし、(主人公に監禁される一家をイジメてた)村人たちのほう>>続きを読む

暴(や)る!(1978年製作の映画)

3.2

 長谷部安春監督の他作品と同様のえらく抽象的な物語で、八城夏子がとにかくあらゆる男たちから、いたるところで犯されまくる。しかし不条理展開のなかにある種の寓話性を感じさせる『襲う!!』とか『レイプ25時>>続きを読む

ホームズマン/ミッション・ワイルド(2014年製作の映画)

3.7

 ずっと楽しみにしていた作品。が、DVDスルーという扱いになったうえ、ここ最近でもぶっちぎりに酷い邦題をつけられたので、まったく困ったもんだと呆れながら見始めたのだが、まあ、わからなくもないなと思った>>続きを読む

リュミエール!(2016年製作の映画)

3.7

 『工場の出口』やら『列車の到着』やらは知っていたし、色々な意味でこれらを超える映像というのはないのだろうなあと思って見てみるとなんとまあこれが驚きの連続、アクションの面白さ、構図の端正さ、発想の大胆>>続きを読む

ナイトビジター(1970年製作の映画)

3.3

 ちょっと面白いミステリー。徐々に状況が明らかになっていくオープニングから結構ひきつけられる。ただ70年代らしいというか、全篇に渡ってなんかのっぺりと平坦な画面なのだが、マックス・フォン・シドーの頑張>>続きを読む

ヒットマンズ・ボディガード(2017年製作の映画)

3.3

 個人的には『レッドヒル』で期待して、『エクスペンダブルズ3』で失望したパトリック・ヒューズ監督だが、この作品ではちょっと盛り返したと思う。ヨーロッパの街なかを河に沿ってバイク・車・ボートで駆け抜ける>>続きを読む

ザ・ボディガード(2017年製作の映画)

3.0

 実質83分。激甘な脚本だがアクション・シーンはどれもちょっとした見どころがある(ブックスタンドを撃って雑誌が弾け飛ぶというのがなぜか良かった)ように思うし、女子高生を演じたオデイア・ラッシュという人>>続きを読む

映画監督ジョニー・トー 香港ノワールに生きて(2010年製作の映画)

2.2

 どうも何年間かかけて撮影していたっぽいのだが、腰が据わってないんじゃないか。何がしたいのか。英語ではしゃぐサイモン・ヤムは可愛い。

 この監督はピンク映画やヤクザ映画についてのドキュメンタリーも撮
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ホリデイ(2006年製作の映画)

2.6

 最後に4人で笑って踊ってるのとか見て、明るい気持ちになる程度にはぼくもお人よしなのだが、それにしてもすべてが軽く薄い。

 ジュード・ロウが男前すぎる。このジュード・ロウに迫られたら(いや、迫られま
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スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

2.4

このレビューはネタバレを含みます

 スター・ウォーズ神話の否定、血統主義の否定というのはまあ、納得できなくもないのだが、ついでにヒロイズムも否定するとなると、冒険活劇としてそれでいいのかという感じがする。序盤の爆撃機作戦から後、反乱軍>>続きを読む

ラブ・アクチュアリー(2003年製作の映画)

2.8

 こういう表現も紋切型なのだろうけれども、脚本家らしい映画だなと。それを役者の魅力でもたせているといった感じ。ミスター・ドーナツで売ってる色んなドーナツのちいさいやつがミックスされた、ア・ラ・カルトで>>続きを読む

女神の見えざる手(2016年製作の映画)

3.8

 2時間を超えて面白かった映画は久しぶり。いやあ面白かった。ジョン・マッデンの演出は律儀すぎるくらいだと思うが……ジェシカ・チャステインとマーク・ストロングの声が素晴らしい。

やくざ対Gメン 囮(1973年製作の映画)

2.5

 序盤のトンネル?内での取引シーンは『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』を想起するくそカッコいい画面。期待値は一気に上がったのだが、松方弘樹の愛人のなんともビミョーな存在感と、彼らがイチャつく浴室のピンク>>続きを読む

無宿者(1964年製作の映画)

3.7

 アンソニー・マンばりの岩山から始まる。このタイトルバックだけでもただごとじゃない雰囲気で素晴らしい。その後の展開も時代劇というよりは、なんというか民話とか神話とかそういう類の抽象性で、三隅研次のドラ>>続きを読む

西陣の姉妹(1952年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

 老舗の商家が借金でにっちもさっちもいかなくなって崩壊していくさまを描くドラマだが、嬉しいのは本当に家を文字通り壊し尽くす描写である。調度品も何もかも運びだし、家屋を破壊しつくし、ついには土台の石?を>>続きを読む

歌麿をめぐる五人の女(1959年製作の映画)

3.0

 1959年製作の映画ながら、乳房がほとんど見える際どい描写がある。っていうか、そんなのばっかり。極めつけは「女中100人、トップレスで鯉のつかみどり」とかいう80年代のTV番組みたいなシーンで、ウー>>続きを読む

KUBO/クボ 二本の弦の秘密(2016年製作の映画)

2.8

 おそろしく沈鬱なムードで始まるうえに、お母さんなんかほとんど狂人なので「こういうテンションの話か……」と身構えた。しかし「三種の武具」だかなんだかを探す旅が始まると、サルと虫との軽妙なかけあいなど、>>続きを読む

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