これはボクの想像以上に深い作品だと思う。
回路っていう題名が内包するテーマ性、喪って、崩壊した世界で、"どう生きてくか?"
ハッキリとした原因が判明しないということはかなりリスクがあったろうに、意外と問題無しだった。なし崩しに出会った二人の交流もそうだけど、人はきっと誰もが孤島で、常に孤独だからこそ、小さな縁に多少だろうと希望を求めて、リンクする。
人生って色んな刹那の積み重ね、だと思う。
このあとミチがどうなって、世界は戻るか終わるのか?その辺りを描かないで幕を引いたのも好きです。
役者陣では最近見てない加藤晴彦が意外。常時口をポカンと開けるおバカっぽく見えるようで、本作での希望を一身で引き受けてる役柄で、良い意味での芝居っぽさが無かったのが却って良い!この人ってもっと役者を続けていても良いと思う。
奇しくもコロナで全世界が壊滅的な打撃を受けた。現在進行形の今に観れたことも良かったかも。
それと、
『ウルトラマンガイア』の藤宮、出てた。驚いた!