豆onpeets

回路の豆onpeetsのレビュー・感想・評価

回路(2000年製作の映画)
5.0
    幽霊に会いたくないですか?


黒沢清監督の世界観はやっぱよき。
グレイッシュな彩度が低い色彩
儚げで朧げな映像。


壁のシミはまるで
おばあちゃん家の
寝る時に見る天井の木目の様。

最初は特に怖くないが
見れば見るほど怖くなってくる...。


ただひたすらに不気味。



2001年は弟切草、狗神、富江も上映されていたそうで..邦画ホラー全盛期🤩



しかし当時、これをみた時
作品が意味不明すぎて???ってなったけど😂



🫘豆の樹齢を重ねると
何だか何と無く分かる気がしてきたのが
大人になってもう一度鑑賞してよかった
と思う作品でもありました。🥳



そして昔の
PCのヒョロローカリカリカリな
怖い音を思い出したww😂💦
本当、あの音怖い❗️


因みに
イルカ🐬の消し方は当然調べましたよ。
でも何故か何度も何度も復活するから
あいつも恐怖だった🐬😂



================================

この作品の
恐怖アイコンは
勿論人間の形をした黒いシミなのではあるが、

扉を赤いテープで塞ぐ

と言うシーンが何度も繰り返される。

何度も何度も
意味不明なシーンを見させられ
そこにもどんどん恐怖がやってくる。


壁のシミよりも
もしかすると、こう言うシーンで無意識下に恐怖を感じてる可能性もある。


そこには=何故
って言う事があって

人間は無意識に色々憶測を立てる。

だからこそ
想像させる恐怖って
やっぱりホラー映画の醍醐味だわぁーーー!

となりました。☺️♡


================================


個人的に
終盤の誰もいない街中、
上がる黒煙
墜落する飛行機
そんな終末感のある世界観が
めっちゃ好きと感じました。



そして、
虚構世界(霊界?)と現実世界の
境界線のあやふやさ。


気づいたら
現世じゃない....

その見せ方は本当に素晴らしいと感じました。
👏
気づいたら世界が変わってたから
びっくりよ!!!!


後、テーマとして
皆んなが死ぬ。いなくなる。生きる孤独
がテーマとなっているのかな??


そこにインターネットを持ってきたのは

自分は1人じゃないと思えるネット世界

しかし、その繋がりは幽霊の様なもの。


って感覚。


確実にそこにあるのに
実態もあるのに.....

かすみがかって相手の本質が分からない。


そんな繋がりがある
ネットと幽霊
って所なのかなとか思いました。



だからこそ死の世界と現世
死者と生者との
繋がりって何だろう??


とか色々考えてしまう作品でした。


周りの人は死んで行って
自分だけが生き残って行く事に
辛さを感じてくる時もある。


それでも進んでいく事が
「間違いではないよ」とセリフが入るのも
個人的に素敵。と感じました🥺



エンドロールでCoccoが流れるのも凄い
エグいのよ❗️😂

「羽根~ lay down my arms ~」
の歌詞が親和性があって

返らない
戻らない
何もない
これ以上

ああ 想い出だけで
繋がるしかなくて
ああ 途切れてしまう
息も絶え絶え
羽根は舞い上がり
土へ帰る


何やかんや、オシャレな映画だわねぇ❗️
って感じ☺️

================================

ハリウッド映画のリメイク版

『パルス』

も観たくなった❗️
海外の人の解釈と作り方を是非とも比較してみたくなりますねぇ〜👐


皆様もご興味あれば是非ともご覧あれ〜


でわでわ〜👋
豆onpeets

豆onpeets