ブラウンソースハンバーグ師匠

回路のブラウンソースハンバーグ師匠のレビュー・感想・評価

回路(2000年製作の映画)
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私はジャンプスケアとゴア表現が凄い苦手なので、ホラーとかスプラッターは普段観ないのだが、この監督については、そういった表現を用いないだろうとある種の信頼を置いていたので鑑賞。

いやあ、信頼していてよかったよ。

人が飛び降りるシーンは意地悪だ。もちろん、意地悪は褒め言葉。飛び降りる前は地面が見切れている状態だったのに、身体が叩きつけられる寸前にパッとカメラを下ろすもんだから、「ヒョッ」って変な声が出てしまった。
クネクネした動きで近づいてくる幽霊もすげえし怖い。
ブラウン管から死亡者を淡々とアナウンスする映像が映っているのも怖い。監督は古い不気味な映像を色んな作品に出すけど、お気に入りなんだろうか。
私はJホラーに明るくないけど、こういった演出は、当時のジャンルへの貢献度は高かったのではないかと思う。

幽霊に対峙したときの、加藤晴彦の「ちくしょー!やってやるよー!」みたいな演技は、ガキ使で散々いじられた陣内智則の演技みたいで笑ってしまった。