Kirisshy88

アパートの鍵貸しますのKirisshy88のレビュー・感想・評価

アパートの鍵貸します(1960年製作の映画)
2.5
設定や展開が不自然すぎて、なじめなかった。不倫のための場所として独身男性のアパートをタイムシェアリングするのは不便で危険でしかないと思う。給与の安いブルーワーカーならいざ知らず、一流企業の部長クラスであれはない。そこはホテルを利用するはず。不倫にしても、あの部長のようにセックス目的の性欲旺盛で本気ではない男性たちの場合、女性を束縛せずに柔軟に、社外を中心に複数のセフレを持つのが常套である。女性もその方が気楽で上手く行くからである。私の知人たちは、皆そのようにして男女ともに幸せに上手くやっている。部長の要領の悪さが不自然すぎる。
ところでEVガール;キューブリック役のシャーリー・マクレーンのルックスは本当にカワイイので、その評価としてのみでこの点数である。カワイイゆえに老人の域に達した部長とキューブリックが色々なセックスをして楽しんでいる姿が妙にリアルに想像されてしまい、コメディ路線なのにもかかわらず、あまり気分よく観ていられなかった。「あんな若い娘が、こんな老人に惚れるだろうか?普通なら金品目当て以外につきあわないだろう。」とさえ思ってしまった。ここは部長がもう少し若い俳優なら良かった。また、シナリオではキューブリックの「スペルを間違う」というセリフや過去にも不倫をしていた背景から、彼女の育ちが良くないことがわかる。だから最後のシーンは一般的にはハッピーエンドとされているが、私は「ルックスだけで部長のセフレ尻軽女にひっかかり、一流企業管理職を捨てた哀れな男」という後味の悪い感じしかしなかった。あれは次長職をかけるほどの女性ではない。
Kirisshy88

Kirisshy88