僕は美大1年生の時に八王子の映画館で見た。
その時の衝撃はいまも忘れない。
僕はその後マリファナを吸いCB450のハンドルをチョッパーに改造し
寝袋だけを後部にしばり、一人で北海道までツーリングに出かけた。
しかしいま見ると前半は退屈な映画だし、後半も当時のベトナム戦争や
ヒッピーなどの時代背景がないと理解し難いと思う。
それにしてもジャック・ニコルソンは秀逸だし、彼に語らせた台詞は
デニス・ホッパー、ピーター・フォンダが言いたかった事だと思う。
・連中が怖がるのは君たちが象徴する自由だ
・自由を語るのと自由であるのとは違う
・連中は個人の自由についていくらでも議論をする
・だが自由な人間を見ると怖がるんだ
・自由でないと言われるとそれを証明するために殺人さえする
当時は自由はあたり前にあると思っていた。
しかし自由そうに生活していても結局は自由ではないのだ。
そんな事を考えさせられる、時代を経てもいい映画だ。
