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イージー★ライダーのぉゅのレビュー・感想・評価

イージー★ライダー(1969年製作の映画)
3.7
2022年 鑑賞 22-155-18
NHK BSプレミアム にて
俳優としても多くの作品に出演されている、「ラストムービー」等のデニス・ホッパー監督・脚本・出演による、メキシコからロサンゼルスへのコカインの密輸で大金を得て、大金をタンクに隠し、真のアメリカを求めオートバイで放浪の旅をする、反体制的なワイアット(ピーター・フォンダさん)とビリー(デニス・ホッパーさん)を描いたドラマ作品。

ー ワイルドな神と一緒に旅立とう ー
「イージー・ライダー」は観た事なくても、ステッペンウルフの「ワイルドでいこう!/BORN TO BE WILD」は聞いたことがある人は多いはず!私もその一人。

“本当にいい所を見つけた 大地に根が張ってる 自分の力で生きるのは誇れるよ”
飛行機が飛び立つ下の場所での取引のシーン好き!取引にはもってこいの場所だし、大音量の表現のシーンがまたオツ!大金を隠すシーンも最高で、おそらくこのシーンから「HERO season2」のあのシーンに影響与えているように感じた。牧場のシーンもバイクのパンク直すシーンも別の理由で勉強になったし、食事前の合掌の言葉も是非皆様も同じ気持ちであります様にと思えたシーン。

ヒッチハイカーを乗せ、一路ヒッピーたちが集まるコミューンに立ち寄り... これが彼らの求めていた自由なんだろうか?確かに音楽のかかったプールちっくな岩場で男女戯れるシーンは楽しそうに見えたんだが...

“「あの扱いからするとツワモノだな」「ツワモノ?」「すごいヤツって意味さ 猛者のことだよ」”
パレードでの悲劇... ワイアットとビリーが牢獄にブチ込まれ... ビリーのタバコの要求とジョージ(ジャック・ニコルソンさん)の「彼らはいい連中だ」の発言は性癖に沁みる!牢獄の3人の会話は最高!ジョージが朝の一杯をかっ喰らうシーンも大好き!

焚火のシーン... なんも言えねぇ... これは劇中でのシーンで演技だから、カッコ良さそうとか、真似してみたいとか、軽い気持ちで手を出すのはやめて下さいねっ!

“もし6が9に変わっても おれはちっとも気にしない もしヒッピーがみな長髪を切っても 知ったことか おれには関係ない なぜかって? おれには自分の世界があるからさ”
次第に3人を受け入れない世界を目の当たりに... 焚き火の3人の会話のシーンは、どんどんカッコ良さが剥がされていく感じや、寝ているところを強襲してくるシーンの恐怖さ、「人間の価値は ... 」、燃える... 、友のための... 、マルディグラ/謝肉祭の4人の映像の質感が好き、風景も好き、 「おれは輝いてる みんな輝いているぞ」、ここのシーンは好き嫌い分かれそう、この感じがマルディグラ/謝肉祭を体現していて、キリスト等神の声は聞こえていないっていう風に思え、ワイアットの言う新たな神を生み出そうとする様にも思えた。そして... やっぱり世界はあの決断したのか?というラスト... EDの曲も良かった!

PVとPVの間にドラマが入った映画のも見える構造で、作品の内容も’60年代後期 〜 ’70年代前期当時のアメリカの情勢を写している様にも見える。また2台のバイクもカッコいい!風景(自然も都会感や工場、自然と工場のマッチ、夕日)も最高だったが、ただワイルドになりきれない私にはぴったりとはならなかった感じだったかなぁ... でも、また観たいという気持ちも芽生えた作品だった。

「神が存在しないなら 生み出す必要がある」

「人間の価値は死んだ後に定まる」

余談: (いい歳をして)仮面ライダー好きで、バイクには少しは興味ある。仮面ライダーキバのバイク・マシンキバーのタイプっぽくて好き!カッコいいっ!

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