とか26

ハプニングのとか26のネタバレレビュー・内容・結末

ハプニング(2008年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

❶2023/03/14
❷2023/03/15

掴みのワクワク感で跳ね上がった情緒を、
空から落下させる勢いで収束させる
結末の作り方はまるで【宇宙戦争】。

ただ この系統の映画に観慣れてくると
もはや結末とか理由とかに
面白みを求めるのは筋違いというか、
日常が壊れていく序盤から中盤にかけてが
いちばんの面白さなので
そこが十分に面白かった本作は全然あり。

中盤から後半の話なんて、
何も起こらない民家で生活しててもいいし、
しょぼい宇宙人とタイマン張ってもいい。
その宇宙人を野球バットなんかで
倒してくれちゃったりしたらもう満点レベル。

とにかく、
「宇宙人の襲撃か……?」って
敵を明かさずにドキドキさせるのもいいけど、
どんどん自殺していく人々を
隠そうともせずしっかり見せたうえに
植物が敵っていうことを
中盤には明示してたのも良かったです。

タネを明かすのが早かったことで、
後半からは【ノープ】みたいに
敵が迫ってくる恐怖を草の動きで表現してて
間接的なモノの動きで
敵の襲来を描いてたのが面白かった。

飼育員がライオンに腕食べさせるのとか、
1セント2セント4セントって倍々の話が
そのまま感染の広がりを表してたり
ところどころにも面白さがあった。

ラスト、
子どもと一緒に小屋から出ていくのダメだし、
かと言って子ども一人を小屋に置いて
夫婦二人して死ぬのはもっとダメだしで、
つまり奥さんの方は
子どもの父親との約束もあるんだし
何がなんでも絶対に出ちゃダメだろって思った。
約束を破った結果、助かってるのもあんまし…。
【ミスト】的な結末になるかとも思ったけど。

【ヴィジット】から転生してきたような
終盤のばあちゃんの緩急、怖くて怯えました。

ありがとうございました。
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