泣けることを期待して観たのがそもそもの間違いだったわ。だって私、薄情だもの。
愛を求めて人間になりたいと切望するAIの切ないストーリーなんだろうけど、最初からずっと怖くてホラーと紙一重の雰囲気。
見た目は人間そのものだけどどこか違和感のあるデイビッドに急に愛情大爆発！にはならない。徐々に仲が深まるような描写も薄いし。オスメントの演技は凄い。
「人間ひどい」って感想になりがちだけど、私はモニカの気持ちも分からんでもなかった。赤ちゃんから子供に成長した子と、最初から子供として作られた子は別物だよ。クソガキとして描かれてる実の息子も、あの年頃で同じくらいの子供と突然同居なんて面白くないしプールのシーンでは他の子供から庇ってるような面も見せてるし責められない。愛情のインプットもなんで対象が母親だけなの？父親の扱いがヒドイ。「ママ」に対して父ちゃんの方は名前で呼ばれたら愛着湧きにくいんじゃないだろうか。
愛し愛されたいと願うのも人間らしいというより、ロボットとしてインプットされた一つの目的達成への執着にしか見えなくてゾッとしてしまった。あぁ、子供相手にそんな感想を抱く自分の冷たさがもうロボットだよ…悲しい…
ジュード・ロウの登場とサイバーパンクシティのネオンには一瞬テンション上がったけど、ロードムービー展開も退屈だしとても長く感じてしまいました。くまのぬいぐるみのテディ可愛かったからもっとセリフ欲しかった。
キューブックが撮ったやつ観たかったなぁ。
