Kiki

A.I.のKikiのレビュー・感想・評価

A.I.(2001年製作の映画)
4.1
全く瞬きをしないハーレイ・ジョエル・オスメント。母親と一緒の時の一途な顔、離れてからのずっとどこか戸惑った顔が苦しい。こんなAIいたら色々たまらないな。
ジュード・ロウはまず顔がパキパキに整いすぎて機械感ある。機械でも隠しきれない色気はラブロボットという役にハマりまくり。

完璧な悲劇ではない、ひとつの救いに号泣。
この作品を2001年に作ってるんだから信じられない。
「こうなったらキツイな」というのをいつも攻めてくるスピルバーグ監督、これはもはやホラーです。
感情を持たないとされるロボットの愛情深さを感じれば感じるほど、感情を持った人間の愚かさが際立つ。
人間よりもロボットの方が愛情深いって…現実ってホラーだったんだ。
テディのように見た目から人とは別の生き物として人間側が感情を割り切れたら良かったのに。
作中にも私にもテディは救いでした。
Kiki

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