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A.I.のめるのネタバレレビュー・内容・結末

A.I.(2001年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

ロボットに感情はあるのか?

こんなことを考えたのは『2001年宇宙の旅』を観たとき以来だ。
(物語の構成や演出もそれっぽくて少し興奮した。)

今、ちょうどAI美空ひばりが現れて議論を巻き起こしている。
私は何とも言えないです。ただ、いい気持ちはしないかな。その人が生きた人生があるのに勝手に別の人生を作ってしまうみたい。本人でないのは分かっているからいいけど、じゃあ見分けがつかなくなったら…?


映画の冒頭はあんなことやこんなことを考えながら観ていたんだけど、デイビッドがショーから脱け出したあたりで考えるのに疲れちゃった(笑)
だから、ジュード・ロウを眺めてた。若かった。最近の氷川きよしのメイクみたいだなってぼんやり思ってた。

ピノキオやオズの魔法使いみたいな物語。
ピノキオのブルーフェアリーが現実にはいないと分かっているから、後半は観ていてずっと悲しかった。
オズの魔法使いの魔法使いがペテン師なのも知っているから、デイビッドが一生懸命旅をしているのを見るのも辛かった。

で、なぜか2000年後にワープ。
急にSFになってここまで来るともはや呆然と眺めるだけ。スピルバーグ監督は細い宇宙人が好きだなぁ。『未知との遭遇』の宇宙人より引き伸ばされてた(笑)

ワープする前で物語を完結させても良かったのに……。私には少し蛇足に見えました。
でも、デイビッドに救いがあったことは良かった。私はてっきりバッドエンドのピノキオだと思い込んでいたから、見方を変えればハッピーエンドかもしれない。

あと、ロボットに目が行きがちだったけど一度死んだ人間を一日だけ生き返らしたのはかなりモヤモヤした。
自分は死んだと思っていたのにまた目覚めた感覚で合ってる?
私だったら嫌だな~。あくまで私だったらね。


ロボットに感情はあるのか?

私の答えは"感情のように見えても感情ではない"。オズの魔法使いのブリキ男も一つの答えかも。
でも、人間がロボットに心から愛情をもって接することは何もおかしくないと思う。それも一つの愛だと思う。

明るい未来が来ますように…!
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