kumada

A.I.のkumadaのレビュー・感想・評価

A.I.(2001年製作の映画)
2.9
母を求めて三千里ではなくて母を求めて2000年というお話です。息子を不治の病のため冷凍保存している夫婦がいました。夫が、自社の開発した少年ロボット「デイビット」を、妻モニカの悲しみを癒やすために家に連れて帰ってきます。最初は躊躇する彼女ですが、次第にデイビットを受け入れていきます。そんな中、本当の息子マーティンが治療されて家に帰ってきます。マーティンから疎まれたデイビットは、ある事故がきっかけでモニカに森の中に捨てられてしまいます。ママに愛されるには人間にならなくていけないと思い込んだデイビットは、ジゴロロボットと一緒に行動を起こします。劇中、ロボットを憎悪する人間や人間のエゴに振り回されるロボットが描かれます。他の映画で何度も見たテーマです。しかし、この映画の終盤は突拍子もない展開になります。なんと2000年後の世界に話が飛ぶのです。その世界に住むのは人間ではなく、高度に進化したAIです。彼らが氷の中に閉じ込められていたデイビッドを救い出し、願いを叶えてあげます。この終盤が監督スピルバーグが一番伝えたかったことなんでしょう。興行的にはアメリカでは失敗、日本では成功したそうです。ストーリが純粋過ぎて私には響かなかったけど(笑)。
kumada

kumada