セガール幹事長代理

バタフライ・エフェクトのセガール幹事長代理のレビュー・感想・評価

バタフライ・エフェクト(2004年製作の映画)
3.5
初対面の女の子を部屋に連れ込むコミュ力と高い顔面レベルを持ち合わせるチャラ男が昔好きだった女の子を想い続けるという設定は少々無理があるが、タイムリープモノの癖に変に小難しく作っていないので好印象を抱いた。
ノーラン好きをアピールして映画通を気取る前にこっちを観ましょう。

物語冒頭、いきなり『カオス理論』という義務教育で学んだ覚えのない理論が登場し慌ててwikiるも、『力学系の一部に見られる、数的誤差により~』と幼稚園児が描く両親の似顔絵よりカオスな内容が記載されていたので早々に理解を諦めた。
いつも思うが映画や小説の冒頭に、本編とどう関係あるのかよくわからない偉人の格言とか聖書の一節をぶっこんでくるあれ、いい加減やめませんか。
あの一節で作品自体のレベルがワンランクアップする風潮がアホっぽくてどうにも好きになれません。
本作に関しては『蝶の羽ばたきが地球の裏側で台風をうんたら』だったんですが、これを『一頭のお母さん牛は1日に20~40kgの牛乳を出します。 明治ホールディングス㈱』とかでも多分みんなスルーすると思います。

つっこむところが少なく、レビューしづらい映画でした。

あと刑務所でマフィアのボスに犯されそうなシーンがあったんですが、古代ローマでは性犯罪者や相手の男性器への侮蔑をギディウトゥス・インプデクスといったそうです。GreekHomosexualityっていう本に書いてありました。
使い途のない知識なのでここに置いておきます。かしこ。