アキ・カウリスマキ2作目
炭鉱の閉鎖に伴い、職を失った男が不運に見回れていく。
おお、これは良いですね。最初は労働についての映画かと思いきや、ロードムービーになって、刑務所映画になって、脱獄映画になって、ハードボイルドなギャング映画になる。
やり場のない人々のやり取りが良いですね。主人公は金を取られた男に復讐しようと殴りかかったのに、理不尽に逮捕されてしまう。刑務所で出会った男と脱獄するが、強盗に協力されボスの理不尽な要求に我慢できなくなった友人は犠牲を払う。
その分、どこかユーモアがあってオフビートな笑いも特徴。キャデラックのルーフが閉まるシーンはシュールで笑っちゃいます。
そして、最後が粋なんですよ!
タイトルの「真夜中の虹」とはそういうことだったのか!
アキ・カウリスマキの省略、省略で物語を作っていく様とか、音楽の使い方がとても好みです。
あとこれ多分、小津安二郎の『非常線の女』から影響受けてるっぽい?