そういちろう

真夜中の虹のそういちろうのレビュー・感想・評価

真夜中の虹(1988年製作の映画)
3.7
パラダイスの夕暮れとめっちゃ似た展開。あー、それしちゃダメなのに、、と思うことをやっちゃう主人公に深い感情移入はできないまでも、誰しもまの抜けたことをしてしまうことはあるしそれを短い時間で分かりやすく表現しているだけかも。
いわゆる負け組と思われる彼らに最後現れた虹は、本当の救いなのか、それともお伽話らしく一瞬の期待なのか。
父親は拳銃で命を絶ったのに対し、主人公は拳銃で命を繋いだ、というのも何か意図がありそうな。
まぁ何にせよ、独房で一緒だった彼の「いつものカウリスマキ感」で笑わせてくるあたりがとてもウェットで良かった。