西村権太郎

眺めのいい部屋の西村権太郎のレビュー・感想・評価

眺めのいい部屋(1986年製作の映画)
3.5
長年観たいと思っていた作品を、やっと観ました。
長年観なかったんだったら、観たくないのでは?と思ったりしますが
そうではないんですよね。
よし映画観よってタイミングの時に
そうゆう気分なのかどうかって感じです。
確かに、映画館に迄は行かないかも。
でもコスチューム・プレイで言うと
dangerous liaisonsとか
age of innocenceは
高校・大学の時、劇場に行きました。

観なきゃと思ってやっと観れたのは
ゴッドファーザーとかです。
全然観たくない。
そして全然好きじゃない。
全然観たくなくて観なきゃと思って観たら
凄く良かったのは、ロッキーですね。
ロッキー・バルボアが魅力的でした。

↓↓↓
以外にもカリフォルニア出身なジェイムズ・アイヴォリーさんの作品で大好きなのは
the remains of the dayです。
静かに美しく行儀良く、諸行無常とちょいとの色恋沙汰が描かれて、原作も映画も大好きになりました。

でそれに比べて、ハワーズエンドとこのa room with a viewは
なんかちょっと一味足りないんですよね。
でも両方ともオスカー候補で、EMフォスター原作からの脚色賞は受賞しています。
一味足りないにも関わらず。

それに気付いて、じゃあカズオイシグロ作品に変えてみようとプロデューサーなりが決めたんだとしたら凄く正確だなと思いました。
同じプロデューサーかどうか迄は確認してませんが。

そしてこのa room with a viewでオスカー助演賞候補になったデンホルム・エリオットさんですが、出演時間は超ちょっとです。マリサ・トメイばりに短い出演時間でのオスカー・ノミネーション凄いと思いました。息の長い名優さんっぽいです。

↓↓↓
アイヴォリー歴で言うとモーリス前なんですね!1985年の作品ですから私は小6です。名前は知ってましたが、流石に映画館に観に行ったりはしないですよね。

ヘレナ・ボナム・カーターがまだ子供でした!不機嫌顔がモンスターのクリスティーナ・リッチーみたいでした。

ジュリアン・サンズはハンサムですがちょっとクドい感じ。ジャド・ネルソンとか的な。アーミー・ハマーもそれ系なので、生産者の好みなのかも。僕はそんなに。。
それと発達障害っぽい。中の役の人ですが。
「奔放で魅力的」と描きたいのかも知れないですが、そう受け取れない。
ジュリアン・サンズはボクシング・ヘレナでしたっけ。

他にもモーリスの人、DDルイス、マギー・スミス、ジュディー・デンチと出演者が豪華でした。と言うか、そうなって行ったんでしょう、この作品から。

でハワーズエンドも然りですが、
ストーリー自体から受け取れる訓えの様なものは特に有りません。
昔の恋愛主体の文学作品の何が嫌かって
要約すると大した事じゃないんですよね。
ちょっとした恋愛のゴタゴタで、周りもワチャワチャし過ぎるんですよね、昔だから。

だからあれですね、絵画の様に眺める用の作品なのかも。確かに綺麗は綺麗です。
フィレンツェの街並みとか、服。
で失神しちゃう出来事は、割と本当に失神しかねない急にグロい描写。
ハンニバルはオマージュか。

でもあの池、浸かりたいと思います?
もっと綺麗な泉とか在りそうなもんなのに…

そしてチンポコ。
チンポコが見たければ
眺めのいい部屋を観よ的な。
西村権太郎

西村権太郎