ミシンそば

眺めのいい部屋のミシンそばのレビュー・感想・評価

眺めのいい部屋(1985年製作の映画)
3.6
英国の古き因習「I am Inevitable」
眺めのいい部屋「And I…am……Iron man」

ざっくり言うと、こんな映画。
第一次大戦以前、二十世紀初頭を舞台にしたE.M. フォスターの小説が原作。
出版が1908年で舞台が1907年なのでほぼ等身大の当時が描かれていたことだろう。

従姉をお目付け役にしたフィレンツェ旅行で、階級の違う親子と部屋を取り替えてもらったことから始まる、気取ってはいるんだけどどこか面白おかしく、それでいて階級意識の根深さを露骨な悪役こそ登場させないものの克明に描かれている。

ヘレナ・ボナム=カーター、撮影時点でギリ十代(弟役の役者より年下)なだけあって、お高くとまった中産階級の令嬢ってイメージに演技もビジュアルもピッタリだった。
そして脇を固める助演勢の豪華さよ。
それだけでこの原作がどれほど本国で愛されてるかが理解できる。