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武蔵野夫人のotomのレビュー・感想・評価

武蔵野夫人(1951年製作の映画)
4.5
戦後の時点で既に失われまくってる武蔵野の風景に道徳観念。今じゃ家だらけでモラルも底な具合な我が国。オトすの無理な感じな貞操の塊みたいな田中絹代が死を持って前に進めと手向けの言葉を送るも、誇りまで失っちゃイカンわな。姦通野郎と化した森雅之はじめとして登場人物それぞれの一方通行な意志のおかげで極限までドロドロになってて面白い。そんな中でひたすら清さを保つ田中絹代のキッとした演技が素晴らしい。
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