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唐獅子株式会社のotomのレビュー・感想・評価

唐獅子株式会社(1983年製作の映画)
4.5
ダーク荒巻こと横山やすしメインパートを含む7割くらいは死ぬほど面白いのに、残りの3割が信じられないほどつまらないって云う評価に困る作品。最初の出所シーンの掴みから始まる序盤のテンポの良さから、露骨に失速する後半でどうなってるのかと。広島抗争の時代は良かったなとボヤく伊藤四郎が憂う、シノギと形態変化した現在ヤクザの成り行きを映画全体で表現してるとしたらもの凄いんだけども。こうなると爆笑するブルドッグの剥製もメタファーな気がしてくる。次から次へ現れる往年の吉本+東映の面々に、アルプス+スフィンクス+手刀ビールの丹波哲郎の安定感は流石。劇中的にはオイシイとこをさらって、映画的には殺される杉浦直樹がなんとも言えん。
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