1931年 フランス🇫🇷
ジャン・ルノワール監督2作目のトーキー映画
うだつの上がらない全く冴えない中年のオッサンが若い女性にのめり込んでいくお話
オープンニングの人物紹介からコメディ仕立てで楽しい♪
オッサン役がギトリの『毒薬』で主演だったミシェル・シモン
何とも言えないユニークな存在感で結構酷い目にあっているのに何故か笑ってしまう
若い女性には暴力的なヒモ男がいてー
と今の時代にも通用するような人間関係
ルノワール監督の作品は『フレンチ・カンカン』しか観たことがなかったのですが、時折魅せる画面の構図が素晴らしくて、ハッとさせられます
特に屋根にいる子猫ちゃんから窓を越しで室内へと移動するシークエンスは最高!
この物語の重要な場面でもあります
この辺の美的センスは印象派の画家であった父親譲りなのかも
ふざけた感じでちょっと皮肉の入ったラストも良かった