Yoshishun

マッドマックス/サンダードームのYoshishunのレビュー・感想・評価

2.3
最新作『マッドマックス フュリオサ』の予習として、かつてウォーボーイズの基となったガキンチョ共が登場した辺で視聴を止めてしまった悪名高き3作目をリベンジしてみた。
1作目から共同プロデュースしてきたケネディ・ミラーの事故死、ジョージ・ミラー自身が本作への興味を失ってしまったことなど、様々な不幸が重なり、従来のシリーズからは似ても似つかぬ何かとなってしまった。

本作、何と言ってもとにかく緩い。
ストーリーもアクションもバイオレンスも全てが緩い。
序盤のブラスターとの肉弾戦の時点で暗雲が立ち込めていたが、そこから処遇を決める謎のルーレット、何だかんだ優しい敵組織、コメディタッチなカーチェイス、主人公にとっては理不尽すぎるラストと、最初から最後まで『マッドマックス』のような何かを見つめるだけであった。

勿論、サンダードームをはじめとしたバータータウンの街並みは素晴らしく、美術設計や衣装に関しては狂気的な世界観にマッチしていた。それだけにファミリー映画と化したのが本当に惜しい。この時の失敗を糧に次作が製作されたのは感慨深い。
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2016.7.9 ☆なし(途中棄権)
途中棄権だヒャッハー!

前二作のマッド要素完全無視で、お喋りマックス、格好がダサいマックス、人助け万歳マックス、全然車で爆走してくれないマックス等、逆に見てるこっちがマッドマックス!!!他にも、荒野のヤクザ映画らしからぬコミカル演出の数々に、ドリフターズもタジタジ!

ただ今回の反省を大いに生かして、あの2015年を代表する超ヒャッハー大作が作られたと考えると、重要なんだろうな……(´-ω-`)
サンダードームの造形とか、ウォーボーイズの元ネタとか……。

どちらにせよ、これはマッドマックスじゃない!これに尽きる‼ジョージミラーの黒歴史であること間違いなし!公開当時の反響によっては、ミラーだってひでぶっ!だったに違いないだろう!
Yoshishun

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