イエジー・スコリモフスキ監督作品初鑑賞…。
OPクレジット…流れ落ちる赤いペンキに自転車の赤いフレーム…象徴的な赤…胸騒ぎの予感…。
15歳の少年マイク(ジョン・モルダー=ブラウン)は学校を辞め、ロンドンの公衆浴場に就職…。
公衆浴場とは…観た感じ、プール付きSPA(!?)…。
マイクは先輩従業員のスーザン(ジェーン・アッシャー)に指導を受けながら…憧憬の想いを募らせます…。
しかしスーザンは婚約者がいる上に、他の男性とも付き合っているという不良ミューズ….マイクを弄びます…。
一途なマイクは彼女に付き纏います…所謂ストーカー…当時はまだ犯罪ではない為かなり堂々と強引でウザい…。
彼女を待ち侘びて、ホットドッグをいくつも食べるシーン…スーザンによく似たストリップクラブの『アンジェラ嬢の全身パネル』を盗むシーン…脚にギプスをした娼婦とのやり取りを経て…パネルを抱えたまま地下鉄に乗るシークエンスは絶妙…カメラワークも面白い…。
そして象徴的なのは…マイクがプールに何度も落ちるシーン…そこで見るスーザンの幻影…リアルな男女関係が未経験のマイクにとって、恋をした感情はまるで仄暗い水の奥底(Deep End [原題])で踠いている心境なのでしょう…。
そして盗んだパネルを水中で抱き寄せるシーンは狂おしい思春期の性の疼き…。
また色彩がとても印象的な作品…建物のブルーやグリーンの壁…スーザンの黄色のビニールコートや目を引くオレンジの髪…ミニワンピに白いロングブーツ…。
音楽はキャット・スティーブンスと…好き好きドイツのCAN ♬ Mother Sky…めちゃカッコいいです…ෆ*
届かない….叶わない…マイクの想いに終止符が…その時スーザンは…??
ラストも効果的な色の演出が見事です…。
thanks to; leylaさ〰︎ん ♪ .•*¨*•.¸¸♬✧