オトマイム

早春のオトマイムのレビュー・感想・評価

早春(1970年製作の映画)
4.3
カルト的人気があると言われる作品は大抵ふつうじゃないものだけれど、本作もふつうじゃない笑。何しろスコリモフスキ監督ですから。そしてすごく面白い。
冒頭いきなり流れるロック音楽に、これはさわやかな青春もの?と騙されそうになる笑

城田優を幼くしたような主演の男の子が光っていた。15歳。年上の女性に思いを寄せてつけ回し、その行為はだんだんエスカレートする。爆発しそうに熱く痛々しい恋心。

ユーモアもありテンポ良く展開するので鑑賞中は深く考える暇はないけど、よく考えるとこれ相当危ない奴です。終盤の、プールに飛び込み恍惚となるシーンはおバカすぎて笑える。だけど映像はとても美しくてハイライトのひとつ。
終盤からラストの展開は素晴らしいの一言!

※ポーランド映画祭(監督トークイベント付き)