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ムカデ人間のblacknessfallのレビュー・感想・評価

ムカデ人間(2009年製作の映画)
3.5
※ヘヴィメタルを愛聴してる方、自身をメタラーだと自負している方は高確率で気分を害されることが予想されるので上記の方にはスルーすることを強くオススメする🤘













メタルと権威主義との親和性の高さは有名じゃないですか。根が臣民の我が国では特にそれが顕著で、メタラーの独身中年男性は9割9分、いや、9割9分9厘ネトウヨじゃないですか。そしてその内の9割はモテないことを逆恨みして女性叩きに血道をあげるミソジニーでさらにその内の9割は己の欠陥を指摘しない幼女や少女を性的に搾取する気満々のキモオタのロリコンなんですよ。そしてその内の10割がキモいルックスです。要するに差別と女性嫌悪と児童ポルノ好きのクズの三冠王でありキモくて加齢臭まみれという内側にも外側も有害なゴミ玉なんですよ。
何が言いたいかと言うとですね、メタル好きの独身中年という悍ましい属性のおれだけど奴等と違うってことなんです。

どれぐらい違うのかと言うと、奴隷根性とも差別主義ともイリーガルな性癖とも無縁でルックスもそこまでキモくない(加齢臭はあるだろうが)。ハッキリ言ってモラリッシュなジェントルマンなんだよ。
そんなモラリッシュ・ダンディだから知り合いの素敵な大人のレディから「ご一緒しませんか?」と先日行われた叶井俊太郎の追悼式誘われたんだよ。残念ながら都合がつかないのでお断りした。

叶井俊太郎と言えば僅かな名作と数多の怪作、迷作を殆どノリだけで買い付け配給した(借金苦に倒産経験もある)稀代の映画興行師、そしてナンパして寝た女性の数が500超えの性獣という顔を持つ破天荒な男。亡くなったことは知ってたけど、早逝なことに驚いたが特に感慨はなかった。が、名作はともかく怪作、迷作はけっこう観てる。何気に自分の映画体験に貢献してくれた人だったと思い。哀悼の意を表して叶井俊太郎絡みで手元にある本作を再鑑賞した。

タイトルからして究極のワンアイディア出オチ猟奇ホラー。
人間を四つん這いにして口と肛門で繋ぎたい衝動に駆られたキチガイ博士が実際にそれをやっちまうだけのシンプル極まりない話。しかも先頭の便💩が2人目🐛の口と肛門から3人目の口👄にとか恐怖の質もひたすらベタな下品で幼稚。最初から最後まで低脳度100%
しかし、この小学生レベルの猟奇と悪趣味性はやりたいとは思わぬも見たいと思う人は多いわけで、その手の幼稚悪趣味大好き人間はみんな喜んで見たよね。おれも喜んだよぉ。「おお、本当にムカデ状態じゃん🐛😆」「自分がされたら絶対に真ん中はいやだよな😨」とかワクワクドキドキゾワゾワさせられた。
そう思うと突然、叶井俊太郎が居ないことに寂しさを覚えて追悼式行けなかったことが悔やまれた。

と、並のジェントルマンならここで話は終るんだけど並以上というか以前にもどこか言ったがパーフェクト・ジェントルマンであるおれぐらいになると、追悼式お誘いしてくれた女性から式の土産話をしたいから会いましょうと再度お声かけしてもらったんだよ😏
バーで追悼式の様子や叶井俊太郎の知られざる生育環境や人となりを聞かせてもらった。彼女のお友達が叶井俊太郎の妹さんなので妹さんしか知らない叶井俊太郎の意外な一面や亡くなる直前の様子とか興味深い話をたくさん聞かせてもらった。
それを聞いててあることを思い出した。園子温のことがあったりして映画界隈のミートゥー運動、性被害の告発が盛り上がってきた時、おれは真っ先に叶井俊太郎も告発されるんじゃないかと考えていた。叶井の強引でめちゃくちゃなナンパの仕方を叶井の著作で読んだこともあり、妻のくらたまがミートゥー運動を腐す発言をしていたから疚しいことがあるんじゃないかと推察していた。でも、まったく叶井俊太郎は告発されなかった。おれが思っていたよりマトモでいい人とだったのかなぁと思った。と言うわけで配給した作品で楽しませてもらいながら人柄を疑ってしまってさーせんでした。
行ったバーが映画をテーマにしたバーでメニューにない映画でもリクエストできるサービスがあったのでムカデ人間カクテル🍸️をリクエストさせてもらった。献杯🍸️
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