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猿の惑星のGINのレビュー・感想・評価

猿の惑星(1968年製作の映画)
4.0
『猿の惑星/キングダム』鑑賞後ですが、テレビ東京でこちらの作品が放送していたので鑑賞😊

SF映画の金字塔となった大ヒットシリーズの原点であり、記念すべき第1作。

1968年制作。
地球から320光年の長い旅の末、とある惑星に不時着した宇宙飛行士たち。
そこは、言葉を話す猿たちが原始的な人間たちを支配する惑星だった。
人間狩りをする猿の軍隊に捕らえられた主人公テイラーは、猿のジーラとコーネリアスの助けを借りて、一緒に捕らえられた人間の娘ノバを連れ、逃亡を図るが…。

久々に観たけど、やっぱり凄い作品ですね。
1968年という…ずっと前の作品なのに、それを感じさせないところが素晴らしい。

高い知能を持つ猿たちが支配する惑星に辿り着いた人間の宇宙飛行士が見た惑星の正体とは…という驚愕のラストで、映画史に残る傑作となった『猿の惑星』。
当時、これを映画館で観た人は戦慄するほどショッキングだったんだろうな。
人間を動物園の動物のように扱い、社会風刺や人間社会への皮肉をスパイスのように効かせていて、そういうところ含めて凄いとしか言いようがない。

また、精巧な猿人たちの特殊メイクも素晴らしい。
これも当時高い評価を受けて、アカデミー特別賞を受賞し、のちにメイクアップ賞が設立するきっかけとなったらしい。
当時の最先端をいく技術であろうし、役者さん一人一人にメイクを施して、どんだけの時間をかけて、どんだけの費用をかけて準備したのか、考えるだけで頭が下がる思いだ。

決死の逃避行を試みる宇宙飛行士テイラー役は、チャールトン・ヘストン。
発声出来ない時の演技も、発声が可能になった時の演技も
上手いし、存在感があって素晴らしい演技だった。
ラストのセリフは、強い皮肉とメッセージがこもっていたと思う。

時代を経ても残る名作で間違いない。
『猿の惑星』シリーズ、たぶん次も作るだろうから、またその時に最初がどんな作品だったか復習鑑賞してみたいね。
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