このレビューはネタバレを含みます
スカーフェイスに続き、TOHOの午前10時の映画祭にて鑑賞。
20年以上前に観た記憶あるんだけど、ロバート・デ・ニーロ、ジョー・ペシの他にシャロン・ストーンやジェームズ・ウッズも出ていたことに改めて気づく。
以下、ネタバレがあるのでご注意。
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オープニング。
ロバート・デ・ニーロ演じるサム・ロススティーンが車に乗ってエンジンをかけたところで、いきなり爆破され、炎に包まれたサムのシルエットを背景に、オープニング曲が流れるのである。
ちょっと、007でよくあるオープニングのシーンを思い出す。
まず、178分の長尺を観終わっての感想は、悪くは無いが、何か物足りないという感触。その理由は何なのか?
語り口調で進められるんだけど、全体を通して、一歩引いて俯瞰した目線で、ドキュメンタリーのようにサラッと描いている感じで、インパクトやメリハリに欠け、感情移入できないからではないかと思う。
監督は誰かというと、やはりマーティン・スコセッシなのである。この監督の映画は、直近では「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」などを観たが、同じような印象で、どうも記憶に残らない。
一介のノミ屋だったロバート・デ・ニーロ演じるサム・ロススティーンが、ラスベガスのカジノ「タンジール」で成り上がるも、用心棒のジョー・ペシ演じるニッキーが次第に出しゃばって来たことと、シャロン・ストーン演じる小悪魔ジンジャーに振り回されることで、転落して行く様が描かれる。
ラスベガスには1990年代初めの頃に一回行った事があるが、裏側はマフィアが眼を光らせた怖い世界だということを認識させてくれる。
ギャンブルは、「お金を払って一時の夢を買うだけ」と割り切るのが一番。間違っても、儲けようと欲を出してはいけない。
砂漠に穴を見つけたら気をつけろ!
以上