べに

JSAのべにのレビュー・感想・評価

JSA(2000年製作の映画)
3.6
2国の現実からしたらファンタジーな部分も多いのだろうけど、一方で、本当にこんな(映画の話全体ではなく、一つ一つの小さなエピソード)ことあるかも知れないな、とも思いました。だって同じ人間で、しかも同じ言葉を喋る、同じ民族なんだもの。

そう思わせる力がある時点で、映画として面白かったと思います。

板門店は行ったことあるけど、撮影場所が本物そっくりでビックリしました。
映画とは関係ないけど、最初に観光客の帽子が飛ばされちゃうところ。
女性がジーンズで行くのは確か禁止されてたかと。欧米人だとOKなのかな?日本人はダメでしたよ。ザックリいうと「セミフォーマルが望ましい」と。肌の露出が多いのやカジュアルはダメ、って言われました。北の兵士が見てるから、こぎれいな恰好をして来い、と言われました(笑)。
写真も、会談とかする建物の中は38度線超えてもOKなんだけど、外で北に向けて絶対カメラ構えちゃダメ、と言われました。武器を取り出したのと勘違いされて殺されても知りませんよ、と。

そう、後半の真実の場面。
4人で会ってるのが見つかっちゃった場面、ギョンピルに諭され、一旦は銃をしまったスヒョクが、相手の兵士が無線を取ろうとしたのを銃を取ろうとしたと勘違いして撃ってしまい、そこから悲劇が展開された。
隣の国で未だこんな緊張を持ってる所があるんだ、と思い出し、何とも言えない気持ちになりました。

統率者も代わり、世の中もネットで様々な情報が簡単に入るようになった今の時代は、この映画の頃からは38度線にも変化をもたらしているのでしょうか。
べに

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