やすのり

シド・アンド・ナンシーのやすのりのレビュー・感想・評価

シド・アンド・ナンシー(1986年製作の映画)
4.0
 パンク! たとえば車中で、爆音鳴り響かせて音楽を聞いてる時、ピストルズの音源が来ても盛り上がらないんです…かまってちゃんの、の子君も「何が良いんだか全然わかんねー!」って歌ってました(曲の最後はロックンロールに目覚めますが…)
 やはり、パンク=ライブという事なんでしょうか…音と叫びの熱さを体中で受け止めて演者のパフォーマンスに狂い酔っちゃう…初期の神聖かまってちゃん、ミドリ…狂ってマス🤤 一方で、ブルーハーツやモンパチのいわゆる青春パンク! これはこれで若者のハートを楽曲で掴んで味よし!ですね
 …さて本作、パンク版ロミオとジュリエットと云われているように、これはラブ・ストーリーでしたね……ただロミオもジュリエットもヤクに潰されてイカれまくってましたから全く受け入れられない人も多かった事でしょう… 純粋で捻くれた人生を余りにも駆け足で突っ走ってしまった彼ら…シド伝説の「マイ・ウェイ」から観衆を乱射しナンシーとのウェディングシーン…ここは良かった! 若きゲイリー・オールドマンの強烈な演技の中でも一番光ってました! 

 端役のコートニー・ラブがなんとも意味深し!でした この3、4年後にカート・コバーンと出会うんですね! パンクからグランジへと…彼女が橋渡しになってるような錯覚すら覚える… 
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