susamishin

シド・アンド・ナンシーのsusamishinのレビュー・感想・評価

シド・アンド・ナンシー(1986年製作の映画)
2.7
ピストルズは衝撃的で影響を受けました。ガキでしたが。(笑)
安全ピンをジージャンにつけましたねー。😂
学生時代、4本立てとかの安物映画館で観た記憶はあるんですが、寝てたようで内容はまったく覚えてませんでした。(恥)

パンクロックってのがこんなに退廃的でどうしようもないものだ、とは当時思いもしませんでした。ちょっとした「アイドル」みたいな売れ方してましたからね。ただシドが「ベースは弾けないし音楽的才能もないだろう」と当時から言われてましたねー、そしてそれはこの作品でも描かれていました。
ストレートに言えば「間違って人気者になってしまった男とその取り巻きのクズ女の物語」というだけなのですが。当時はそのあまりにも「疾風のように現れて疾風のように消えていった」ので神格化されてしまったようにさえ思います。あのバンドでいちばん儲けたのはマルコムだろうし。
「アメリカに行ったのは失敗」と当時から書かれてましたからねー。

ただただ、ひたすらに退廃的でどうしようもないジャンキーが「人間止めますか」に陥っていくのを客観的に観てるだけの作品なので苦しいと言えば苦しいんですが。
ナンシーのクソっぷりも「あそこまでクソだと1周廻って可愛く思えるな」ってぐらいなもんです。
エンディング近くのシドの「おれはマトモに戻りたいんだ」というのは本心か?妄想か?
ナンシーの「あんたはマトモになんかなれない」というセリフは本心か?妄想か?
ラストシーンは何なのか?
「あの時代」に一番の「パンクな人生」を過ごしたシドには感服しました。
susamishin

susamishin