なつめ

ファニーとアレクサンデルのなつめのレビュー・感想・評価

ファニーとアレクサンデル(1982年製作の映画)
4.0
2枚組のDVDの1枚目、「わあ~3時間近いのにあっという間だったわ面白~」って思って翌日2枚目を再生したら第4部から始まった。第1部のエンドロールで1枚目が終わったと勘違いしてた。すみません。アレクサンドルの神経の細さは1枚目の残りを観ないとわからなかったですね。

それで後から第2部と3部を観たんだけど、第4部の後だと第3部は我慢ならなくて早回しにしちゃった箇所あり。全部通して面白かったけど、第3部は我慢ならなかった。まあね、導かれたいタイプのひとってのはいるからね...

慶事も弔事も生演奏が入るとか、レースのカーテンが素晴らしいとか、ワンカットにいくつテーブルと椅子がうつりこんでいるんだとか、中産階級の財力にうっとりしつつ、一族のいろいろないざこざや虚飾の地獄とサディストに幽閉される地獄とどっちがいいかっていうとどっちもいやですね、と感じる映画だった。

ああいう一族を束ねる祖母がいるとどうして2代目の男たちはいつまでも子供なのか。特にカールね、我慢ならない金賞は取れませんが銀賞は確実。それに対して女たちの在り方が特に素晴らしいとも思えなくて(よく我慢してんなと感心はした)、人生は大変過ぎる、人生ぽいものをちょっとかじるだけで充分です、という気持ちになった。ちゃんと人生をすると孫がたくさんできたのかもしれないですね? 知らんけど。
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