Koshii

ユージュアル・サスペクツのKoshiiのレビュー・感想・評価

ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)
3.9
ようやく観れたー!!

この作品をお勧めしてくれたのはもう3年前とかで、当時映画好きだった友人に「この作品が一推し!まだ観てないのが羨ましい。」と猛プッシュを受けた作品だったのです。

期待値が上がるあまり、観てしまうのがもったない気がしてタイミングを失っていました。そんな中、今年の午前10時の映画祭のラインナップに「ユージュアル・サスペクツ」を発見!せっかくだし、劇場で観ようと待ちに待っていた次第です。(早く観て感想を教えて欲しいって言われたのに3年越しでごめんよ、、)


前置きが長くなりましたが、内容に触れていきますね!

以下ネタバレや感想を含みます!













その大掛かりな仕掛けは、その後の映画史に大きな影響を与え、僕の好きな『L.A.コンフィデンシャル』もまた、その風を受けているとのこと。

徐々に見えてくる事件の全貌。事件を操る黒幕の存在は、登場人物の全てを怪しく見せる。語り手は、事件の容疑者の一人であり、彼の一人称視点でストーリーは展開されていく。

散りばめられた伏線やミスリードの数々は今でこそ、良くありそうな物なのですが、どれも無駄がなく、ツッコミどころもなくと、まさに完璧などんでん返し映画でした。

割と早い段階から、黒幕の正体に気付くことができたのですが、手段、動機問わず鑑賞者にフェアーであり、真相が読めたとしても最後までハラハラしながら楽しめました。

どんでん返されたカタルシスも去ることながら、そのクールな終幕に痺れる、立つ鳥跡を濁さずでスタイリッシュな作品でした!
Koshii

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