青味泥

ユージュアル・サスペクツの青味泥のネタバレレビュー・内容・結末

ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

どんでん返し映画の元祖!! と期待して見たのですが、肩透かしにも程がありました。

いえ、どんでん返し自体は何の問題もありません。途中で犯人が分かって興醒めしたなんてこともなく、ラストの歩き去る場面はとてもクールに感じられましたし、ケビン・スペイシーの怪演も、実に実に素晴らしかった。

では一体、何が問題なのかといえば、上記以外の尽くが本当にダサくて辛いということ……特に演出が酷過ぎます。前評判がなかったら、余りにクドくて見え透いた冒頭で視聴を辞めていたでしょう。

そして、どんでん返しがキマっていればいるほどに、その道中におけるカイザー・ソゼの言動が心底カッコ悪く見える訳で……散々自分自身を持ち上げて、証拠隠滅と署内からの脱出を計った挙句、結局バレてしまっているのは、片手落ちではないでしょうか。

とにもかくにも、大オチに至るための前フリの雑さが気になる映画であり、そこをどう捉えるかで評価が分かれる作品かと思います。残念ながら、自分にはちょっと合いませんでした。
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