ヴェルヴェっちょ

ユージュアル・サスペクツのヴェルヴェっちょのレビュー・感想・評価

ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)
3.3
緻密なプロットで謎が解き明かされていくのが、サスペンスの王道。
その真ん中をいくような映画でした。

船舶の炎上事故を調べていた捜査官クイヤン(チャズ・パルミンテリ)は尋問していたヴァーバル(ケヴィン・スペイシー)から奇妙な話を聞かされる。
6週間前に銃器強奪事件の容疑者として集められた5人が、釈放後、協力して宝石強奪を決行。ブツをさばくためにLAの故買屋と接触した5人は、そこで新たなヤマを依頼されるが、宝石と聞かされていた獲物は麻薬で、トラブルから相手を射殺してしまう。そして恐慌状態の彼らの前に、伝説のギャング“カイザー・ソゼ”の右腕と名乗る英国人コバヤシ(ピート・ポスルスウェイト)が現れたという…。

“カイザー・ソゼ”なるフィクサーはいったい誰なの?って想像できちゃったのでこの点数。
とは言え伏線に次ぐ伏線が見事に回収され、鮮やかに示されていくさまは数学の定理の証明のよう。
登場人物がいっぱいですしストーリーも過去と現在を行ったり来たりで複雑ですが、「サスペンス観てる」感はたっぷりめに味わえます。

ただこの手の大どんでん返し系の映画は結末を知ってしまうとダメですね。興味が大幅に削がれちゃうので。
だから知ってても、予測できても結末には触れられないのです。