あんときの井上

砂の器のあんときの井上のレビュー・感想・評価

砂の器(1974年製作の映画)
3.5
"ついに「宿命」が追いついてきた
今、追いつかれたんだ"

方言ミスリード×ハンセン病差別×戸籍偽造の映画。

ハンセン病差別も時代の風により風化していくし、嘘で塗り固めた虚像も宿命の風により風化して、砂の器のようにいつか崩れる時がやってくる。

"10時間経過した"というテロップはウケた。
時代を感じる。

あと、事件の真相を刑事自らの口で縷々として説明した後、ピアノ演奏とともに犯人の長尺台詞なし回想でフィナーレを迎える斬新な構成が当時はウケたのかな?と愚考します。

でも、なんか訳わかんないうちに犯人の浮気相手が病気で死んだのはウケ狙いじゃないよね?

最後にまたテロップで"親子の宿命"を強調してたけど、いまいち咀嚼できないまま終わったった〜♫
あんときの井上

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