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砂の器のkarmapoliceのレビュー・感想・評価

砂の器(1974年製作の映画)
4.3
これは凄いねぇ。観終わってため息が出るばかり。後半の捜査会議のシーンと過去の回想シーンとコンサート会場での演奏シーンの三つを交互に観せながら組曲を全曲聴かせる構成は圧巻。野村芳太郎監督の演出は好きだが、特にこの構成は小説を超えた映画にしか出来ない素晴らしさがあると思う。

松本清張らしく重いテーマを積み重ねて行き、誰も幸せにならない結末に向かっていく展開が実は少し苦手で・・・とか思ったりもするのだが、刺さるものが多いんですよねきっと。感動した。さすが名作。また観たいと思う。
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