北斗星

蝶の舌の北斗星のレビュー・感想・評価

蝶の舌(1999年製作の映画)
3.9

先生との郊外学習。温かな交流。ガリシア地方のやさしい光。
モンチョは大きな目をクルクル動かし何でも吸収していく。
モンチョの両親もいい人たちだった。薄給の先生に素晴らしいスーツを仕立ててくれた。

生物や自然、人間の摂理。相手を探し 恋をして 夫婦や家族に。やがて老いて死ぬ。

愛する人が死ぬと何もかもが空虚なものだよ。
地獄などない。地獄は人間の心が作り出したもの。でもそれを人に言ってはいけないよ。

音楽も美しいがどこか物哀しい。

口にするのも辛い言葉を投げつけなきゃならない大人と、まだ意味もわからず先生に叫ぶ子供たち。鳥や蝶、ヒキガエル。

人と人が戦争によって引き裂かれた。
北斗星

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