栗林55

ものすごくうるさくて、ありえないほど近いの栗林55のレビュー・感想・評価

4.2
【父のことが大好きすぎる少年が、唐突に父を失ったという深い傷を、苦しみながら苦しみながら乗り越えていく、ノンフィクションファンタジー】


この作品を観る機会を下さった、かいやん(開明獣さん)の心に響くレビューに、深く感謝します😊✨



9.11について、自分にとっての理解・想像力が薄かったことを痛感しました😓

僕は、ノンフィクションをフィクションに昇華している作品が大好きで、敬意を払います。扱う事実から離れすぎてはいけないけど、ストーリーとしては面白みが必要になる。映画の存在意義を感じる機会にもなります✨

その点では今作は、9.11を題材とした小説の映画版であり、9.11がもたらした悲劇として、残された遺族のドキュメントのような一面が描かれます。

オスカー君が、父を失ったことで心の傷が深くなっていく流れが辛かった😢
この見せ方が、時系列に工夫がされてあって、そこが面白いですけど若干見にくいと感じるかも🤔

オスカーが母に言ったセリフで、とんでもなく痛烈なものがありました😔完全に家庭が崩壊していましたね……


正直に言って、オスカー君に共感することは、難しかったです。彼のことを理解した上でも、実際に彼を目の前にしたら、共感できる自信があるとは言えません。

僕は共感性が高い気がします。それによる弊害に苦しむことも数知れず😅自分本意で生きるのが難しい😔
一方で、共感できないことで焦ることもあるんです💦

このせいで、映画鑑賞においては、共感できないキャラクターがいると、純粋に観れなくなる時があります。そんな時は、十人十色・人それぞれなんやから、こういう人もいるんやな〜!くらいのテンションで観よう、と思ってます😌

僕の性格自体はどうこうできるものでもない。それでも、どうにかしてオスカーを受け入れたい。どうしたら良いのかな…
そんなことも考えながらも観てました😊


そんな中での、共感できるキャラクターとして、サンドラ・ブロックの演じるオスカー君の母親がいてくれたのが良かった😊
彼女の、生きた心地がしなかった…と吐露した選択は、母親としてあまりにも苦しいでしょうに、オスカーには見せず、彼の気持ちを最優先しての行動。号泣でした😭


トム・ハンクスさんって、どうしてこんなにも優しい人なのでしょうか☺️
その優しさは、たとえ声だけであったとしても同様に伝わるのだということが、本作で証明されました😌

トーマス・ホーンの圧倒的演技にも大きな拍手を贈りたいし、マックス・フォン・シドーさんの存在感もこの映画の魅力の一つでしたね😆✨


めちゃめちゃ良かったし、Filmarksスコアも高いのに、本国での評判が芳しくないことにビックリリンしたので、ちょっと調べて思ったことと、ついでにネタバレ⚠️
ダラダラ的外れなことを書いてるだけかもしれないので、スルーして下さい🙇‍♂️





















この物語はフィクションであり、伏線も回収するようなハッピーエンドで締め括られていました😊

他人との絆なところや、
母親は全てお見通しだというところが、
出来過ぎと捉えられてるかもしれん。
でも僕は、製作陣が全身全霊をかけて作りあげた今作の中に、とても熱いメッセージを感じました。
出来過ぎで良いんじゃないかな。ご都合主義は、全批判されるものではないよね😌
第一、フィクションなんですから。


〜父が残してくれたと思いこんだ鍵を元に、ひたすらブラックさんを探す旅〜
このメインテーマそのものが下らないと切り捨てるのも変な話では😒

話せない祖父がYesとNoで示していたように、観てる方もなんとなく、この行動自体には意味があるが、この結果には意味がないのでは、と気付くんじゃないかな。大人なら尚更。
鍵はヒッチコック作品の"マクガフィン"に当たるものかな。

それでも、オスカーに寄り添って最後まで観れば、この行動が、彼にとって必要なものだったのだと感じ、自然と涙が出るのではないでしょうか?


心は人それぞれで、この作品で傷つく人もいるかもしれません。でも、この作品が9.11のことを利用しているなんてことは全く思わなかったです。
それでも、本国の人々にとっては特にセンシティブな問題なので、扱うことが難しいというのは事実なんでしょうね…

また、主人公に共感できないという声も多いようで…。
先述したことにちょっと繋がるかもしれんけど、人それぞれで色んな人がいる。そういうことに気づかせてくれるのも映画の大きな醍醐味じゃないのかな。"理解できない"というのも一つの感想だとは思うけど、それだけで簡単に切り捨てて終わらせるのには違和感かな🤔



個人的に、色々考えるきっかけもになる作品でした✨
栗林55

栗林55