ポロシ

ものすごくうるさくて、ありえないほど近いのポロシのレビュー・感想・評価

4.5
少年オスカーは、9.11で父親を失ったアスペルガー症候群の少年である。
彼は「その」事件の後、父親の部屋から「ある鍵」と手がかりの書かれたメモと切れ端を見つける。そうして彼は、探すのだった。

題名から気になって見てみた。
小さな彼ににとりまくもの、それは彼の父親の死後よりいっそう複雑なものになっていく。
彼は父親と第6回調査探検をこの物語の内に終わらせる。そこに行き着いた彼は、その時彼の父親の死も同時に受け入れるのだった。また彼の周りの環境も静かにその事実を受け入れていく。ビルから落ちていく父親を、彼は乗り越え、昇華させたのだ。
内容的に泣いてしまうとわかっていても、涙は止められなかった。
ポロシ

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