このレビューはネタバレを含みます
とてもよかった、深い。
とにかく9.11をメインで描いてる映画だと思っていたから、想像と違った
リアルで、残酷で悲しくて重たい
日本の戦争の惨状はよく知っているのに
9.11のことを詳しく知らない自分が恥ずかしくなった
泣いた
あの最悪の日にパパがママに電話した
「君のおかげでいい人生になった」
悲しいのに感動、言葉にはできない涙
オスカーに「また恋してもいいよ」と言われたとき、「二度としないわ。初恋だったもの。あの人の代わりはいない」
オスカーの行動を全部見抜いてて
先回りしていたママ
帰ってくるまで生きた心地がしなくて、ドアを開ける音を聞いて平然を装いおかえりと言うが、本当に安心して頭を抱える
個人的に間借り人と共に調査するところがとてもよかった
歩き方、肩のすくめ方、パパと同じと言っていたがとても愛おしかった
「ママならよかった。
あのビルにいたのが」
「ほんとね」
「本心じゃないよ」
「いいえ、本心よ」
「誰かに呼びかけていたんじゃない。
僕だけを呼んでいた
でも電話に出られなかった」
「許してくれる?」
僕には苦手なものがいくつかある
"あの最悪な日"からそれがぐっと増えた
高いビル、飛行機、見上げる人、煙、叫び声、泣き声、走る人、、、
胸が苦しくなる
タンバリンで気を沈めるのは、あの最悪な音に抵抗するための安定剤
死ぬのがとても怖くなる、
死の受け入れ、成長というメッセージかもしれないけど、個人的には人間は立ち上がれるということだと感じた
人間はとても弱い、すぐに死んでしまう
でもどんなに辛いことからも立ち上がることもできる
オスカーがキッチンの物を怒鳴り散らかしママを責めるシーン、ヒステリックになりながら地図を破り捨てるシーン、
とてもとても辛く、自分でも制御できない感情がすごくよくわかる
それでも立ち上がることができる
前を向ける
もっと早く出会うべき映画だった