Adele

オール・ザ・キングスメンのAdeleのネタバレレビュー・内容・結末

オール・ザ・キングスメン(1949年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

さすが、名作だと言われているだけあり、見応えがありました

地方で地元政治家の腐敗を痛烈批判していた人物がいつの間にか、知事になり、自分も腐敗した人間となっていくストーリー
よくある話じゃないか、と言われたらそうなのだが、それまでの過程の描き方がお見事

また、知事のスターク役のブロデリック・クロフォードの演技はさすが各賞受賞しただけあり、一見の価値あり
まぁ、衣装効果もあるかと思いますが、素朴な田舎の不正を正す正直者から知事になってからの豹変具合も見ものです
あの素朴な人物がよく、ここまで悪徳政治家になったもんだなぁと逆に感心してしまった
よく考えると、妻のルーシーの方針で一切飲まなかったお酒を飲むようになってから変わってしまったよな、あれが、ターニングポイントかと

養子の息子トムも最初は父親を慕っていたが、大学生となり、父親があれじゃ、反抗したくなる気持ちもわかる

妻のルーシーを大事にしていたのも束の間
知事になった途端に女遊びはするは、ジャックの元恋人?なのか?のアンにも手出すわ、もう好感度0

おまけに人の弱みにつけ込んだり、息子の飲酒交通事故を隠蔽するために、邪魔者は◯◯したり
ほんと、末恐ろしい人物に豹変してしまったが、いつの時代もどこの国でも、そして、今現在でも、政治の世界ってあのままで変わってないんだろうな…そう諦めの気持ちで観てしまった

元新聞記者のジャックもスタークが悪い奴だと知っていながら、なぜ、あそこまで尽くすのか理解できなかった
個人的な見解だが、ジャックは母親の再婚相手の義理父とあきらかにうまくいってない
だから、ジャックはスタークの中に父親を慕うような気持ちがあったのかもしれないな、と勝手に思ってしまった

ラストはびっくり!!!
えーこんな展開ありなの?これで許されるの?
なんか納得いかないわ〜ある意味胸糞だわと思った矢先の大展開!ほんとびっくりした!!!
でも、まぁ、あの終わり方でよかったよね
そうでないと、ムカムカするし、観ている側やジャックは救われないよね

気軽に観れるタイプの作品ではなさそうですが、久々に見応えのある良作を観ることができて、満足です
Adele

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