✔️🔸『夜の看護婦』(3.6)🔸『限りなき旅』(3.4)🔸『愛よ人類と共にあれ』(3.6)▶️▶️
毎日5本を、年に一回病気で伏してる以外は欠かさず十数年続けてる、間近の年輩ものともせずの人に影響され、本数はその何分の1かも、5日も観ない時はない生活がかなり続いてやはり負担も感じてたが、何となく、作品の個人的納得位置付けは話しても、無防備純粋な感動とは無縁のその人と離れていくと、今回のように2週間余りもあっという間に。また観始めるのも負担だが、こういう時はひたすら映画の快感・落ち着きを与えてくれる、映画に徹した作品へ。
4月初の観賞はいきなり三本、その手の最安心作家を連続で。『夜の~』。ウェルマンの安手のツルッとしたトーキー初期作、人物や美術の背景も余り付けずにひたすらストレートに、見ようによっては日常わい雑とエロスの行動と肢体捉え・モラルと常識越えた突き進みの人の根っこの変わらず信念、を描き、スタイルも脂っこさはまだなく、ひたすら心地いい。気概が揺るがない意気。縦や橫のフォローや寄るは複雑めも、車からの荒っぽい主観や橫の車窓、らの移動はしかし纏まりよくセンス抜群。丹念90°変は目の高さ以外に俯瞰撮りに関しても嵌まり、切返しは浅く。寄り図も入り、あからさま内外暴力の剥き出しや、舌打ち癖の音感も。期待と期待を越えたインパクトは、既に若手人気スターのスタンウィックと、ブレイク前のゲイブルの角突き合わせ(乱暴振るう間、被害及ぼす足元ばかりを低くフォローし、長い移動の後に顔姿わかる)。
押し掛け新米看護婦が、見習いから正規まで、ズボラめ相方と、救急・夜勤・外科らでの揉まれと健気強気変わらずの勇とヌケ感。やがて外勤で、自分を導いてくれた名医が交替させられてのいかがわしい医師下で、瀕死の少女のうちに泊まり込みへ。やがて、亡き父からの信託基金相続を後妻に集める為の、彼女を腑抜け・意のままにする運転手と、怪しい医師の結託が見えくる。規則や職業倫理が皆に浸透も、生死に関わる告発を、恩人医師を戻し行う。運転手は、新人時代からの腐れ縁か良縁か、公言の足を洗ったのかもハッキリしない、ヤクザな助け人が、いつしか消してくれてる。
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続いてのガーネット作『限り~』は、後年のスッキリスマート無駄なし感は弱く、香港からホノルル経てシスコに向かう船旅での、護送中殺人犯(A)と担当刑事(B)、余命ない女(C)と医師・友人ら、殺人犯に恩義あるこそ泥(D)とその女相棒(E)、他にバーテンやボーイらの味、の絡み。立場判らず息があって、AとC、BとE、が不可能な恋人関係に。よく見る顔が揃い踏みキャスト。健康と幸福への祝い、脱出と救護引き返し、恋装い別人助け、内なる真価発掘。画調も暗めけぶり目から、時刻毎自然美フラットめまで巾あり。ズームやグンと寄る・接写フォロー含むダイナミック滑らか移動から、一般的パン左右やフォローは強く自在に長め、鍵や手紙・割り合うグラス(飛んで大晦日ラストのは幻影)らの小道具アップ(パン)押さえ、明晰切返し。微笑ましさや不可能へ戻り感が、やや鬱陶しい。
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そして、映画史に屹立とも云える島津『愛よ~』再見。『ゴッドファーザー』や『華麗なる一族』の交錯・風格から始まる島津作は、確実にコッポラや薩夫を上回る実力を感じさせるが、終盤はパーソナルな描写と映画の故郷米西部へ至る。只以前観た記憶からは上映速度の問題か、四時間もなかった気はする。
一代の野心的実業家の、家族より事業、2人の息子は冷やかさ距離と、脱落貧民入りへ。その意固地さに対する、2人の娘の夫の八方美人的立回り、他を使いまわし、株や銀行とも掛け合い、また樺太森林大事業のりだし。しかし所詮は他人の部下や取り巻きらの自己保全・横領や乗っ取り策略らで、窮地に。余力も決定的に断ち切られ、アウトサイダー次男夫婦といつしか近づく。
終盤は細かい細部積み重ねこじんまりセットやほのぼの米西部ロケの見慣れた味に下がるが、それまでの補助ライト外したくっきり陰影コントラストの力と彫り、窓ガラスなどを挟んでの外景色は極力本物で通底手応え、窓に寄ってって俯瞰街並みを探ったりも普通に、雨も遮りではない、そして力強い寄るを越えた縦横自在なカメラワークはあくまで自然で機械感はない。2度の乱闘シーンのあからさま暴力応酬尽きず、フォローの左右移動やパンの果てない荒涼感は格別。港・雪の森林(伐採や大火災)らのリアルを越えたショット群積みも凄いが、電話交換や過去・しょぼくれ街並み・関連場との交錯モンタージュのタイミングと連関才もコッポラ作以上。ショットは敢えてこじんまり纏めずそれぞれの屹立感ある構図取り、その中でも縦の構図やサイレント○枠取り・DIS繋ぎも。何気に映画の威厳を現す、仰俯瞰めのカメラ位置が普通に。モンタージュ場を中震に戻る自在に傾き回転する構図。当時の、脂乗ったスター・美女・クセモノ脇役・子役の壮観揃えと、客船・列車・車らの生身疾走力、例の無いような危なさと超大作バジェットぶり。
「(亡妾)母の犠牲で一家は繁栄し、(息子の)僕は苦しむ」「身内であっても、互いを求めたり救ったりはしない」「仮に他人であっても、死から引き上げ戻す時がある」「弱い者は負けるが、正義はそこにこそある」
直後感
■外勤・夜勤・信託基金・相続・運転手・規則・職業倫理・生死・告発、医師会外・足洗❓
f・寄る・90 ・俯瞰・寄り・浅切返し・90、穴党、スッキリ・下方・スタンと
■アップー割れグラス鍵手元手紙、どん・寄る・F・切返し・90・奥覗き
終わり・殺人・管轄外・ホノルル・SF・好い人・恩義・健康・幸せ・大晦日に・ショックは
■弱正し・買え株・地を・せいかん・八方・披露宴宴
ジッケイ・移動・過去・場・傾き・回る・陰影・リアル・角度・縦・闘い移動左右パン
他人でも救い求めるか、隠とん、
z寄るCUF、生命、仰俯瞰