名作として語り継がれているが、モヤモヤするとこは結構ありました。まず全ての事が上手くいきすぎてこれは完全なエンタメとして見ないと結構キツイです。故に泣けたりは出来ません。20年間穴を掘って、下水の訳分からんパイプを通って脱出成功、施設長の金も奪い取ってメキシコに逃亡、やりたいビジネスをムショの親友と出来たから希望を捨てるな!みたいな描かれ方ですけど、まぁこんなに上手く行く訳なくて、リアルなら穴が途中で見つかって計画は頓挫して半殺しにされて終わり、でしょう。刑務所の仲間の過去を深く掘り下げてないのもズルイです。終身刑の奴が多いので殺人が多いと思うのですが、それを描いてしまうと感情移入出来なくなっていい話風に出来なくなるから描いていませんね。言うてて刑務所なので皆んなヤバい奴らなんです。そいつらの過去を描いてないのはちょっとどうかな思う。モーガンフリーマンも最後あたりにちょろっと語ってるのですがやっぱり曖昧にして終わらせている。主人公が冤罪で施設長がクズなので勧善懲悪モノでスカッとするにはするのですけど、脱出からラストシーンまで上手くいきすぎていてなんだかなぁと言う感じでした。