ひろ

ショーシャンクの空にのひろのレビュー・感想・評価

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)
5.0
フィクションだけどフィクションじゃない、とても重みのある作品だった。
観た後で自分もアンディと同じ時間を生きたような、とてつもない疲れに襲われた。

脚本、演技、そしてモーガン・フリーマンの語り…非の打ち所がなく、完璧だった。


「世の中はクソだ、ほんとにどうしようもない」と思わせるほど刑務所が酷い所として描かれていた。
だが、長く刑務所にいると外の世界が怖くなり、刑務所に居心地の良さを覚える、というのが衝撃的だった。
作品に説得力と深みを与えていたと思う。

途中観ていて辛くなったし、少し憎しみを覚えたりもしたが、アンディが流したレコードで心が洗われ、気付いたら涙を流していた。
そして屋上でみんなでビールを飲むシーン。
地獄のような刑務所での音楽とビール。
ささやかなものだが、幸せは、希望はすぐそばにあったことに気付かされた。

最後は爽快な気分で終われて本当によかった。


知性・カリスマ・優しさ・人徳を持った主人公が刑務所に入れられる、というのが新鮮だった。
プリズンブレイクはこの作品から多大な影響を受けているな、と思いながら観ていた。
ひろ

ひろ