安堵霊タラコフスキー

ショーシャンクの空にの安堵霊タラコフスキーのレビュー・感想・評価

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)
3.8
本格的に映画に嵌る前に感動映画の代表として試しに見たのが初見だったが、ティム・ロビンスのあのシーンよりその後のモーガン・フリーマンらの動向の方が印象に残ったせいか解放感より哀愁の方が強かった覚えがある。

さて、今や刑務所ものの名作として名高いこの作品だけど、色々映画を見た後だと刑務所の環境とか看守の態度とか群を抜いてひどいことがわかってある意味面白い。

で、そのくらい酷さが誇張されているが故に看守らがティム・ロビンスに出し抜かれたり痛い目を見たときは爽快感を覚えるが、製作者の思惑通りに感情を動かされたと思うと若干悔しい気持ちにもなる。

でもこの作品から四半世紀近く経つっていうのに、この頃と比べても商業的ドラマ映画の演出とかに真新しいものが感じられず、もう映画の進歩もほぼ行き詰まったかと思うと哀しいものがある。