ロボットマン

007/消されたライセンスのロボットマンのレビュー・感想・評価

007/消されたライセンス(1989年製作の映画)
3.7
冷静なダルトンボンドが友人を殺され、任務から外れた感情的な仇討ちに身を投じる。
殺しのライセンスを剥奪され自らの意志で悪の組織と戦う構成は80年代当時めちゃくちゃ多かった刑事モノの映画の影響かな。
今まで(ロジャー・ムーア以前)散々殺しをしてきたボンドだけど、今作は殺すこと自体が目的のため、シリーズのなかでもかなりシリアス。
そして無駄な殺しをしないダルトン版のボンドだからこそ成り立つストーリー。
かなり泥臭い戦い方をする今作だけど始まり方から、今までのエロ親父だったボンド達とは違ったボンドガールとの接し方などお洒落。
ブリアナ・ヒルデブランド似の美女とジョディ・フォスター似の美女と一番可愛いQが華を添える。
もっとダルトン版のボンド作品を観たかった。
若き日のベニチオ・デル・トロが異様な存在感を放つ。