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007/消されたライセンスのLEOのレビュー・感想・評価

007/消されたライセンス(1989年製作の映画)
3.0
盟友であるフィリックスが麻薬王サンチェスのサメ(大好きだなw)に片脚を食いちぎられその新婦が惨殺されたことにより、激高したボンドがMによって殺しのライセンスを剥奪されるというストーリー。

自分の妻が殺された時でさえ忠実な女王陛下の僕だったMI6の007が、友人の復讐のためだけにジェームズ・ボンド個人となって単独で敵に挑んでいくシナリオが秀逸。
メイキング映像を観ると、敵側に乗り込んで翻弄していきながらある種自滅へと追い込んでいくストーリーは、黒澤明監督の「用心棒」にヒントを得たそうだ。

故に前作以上に性的なシーンはなく「こんなのはジェームズ・ボンドじゃない!」と思ったが、よくよく考えてみれば友人の敵討ちの途中で乳繰り合ってばかりいるのも人間性を疑うよなぁ(笑)

とにかく終始CG抜きのガチアクションが派手だし素晴らしいが、上記のお色気部分も含めて「コレ、他のスパイものとどこが違うの?」という路線に確実に向かいつつあるのを強く感じた作品。
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